大きな悔しさと少しの手応えを胸に 中田花奈の成長物語、第2章の幕開け【Mリーグ2024-25観戦記 9/17】担当記者 #東川亮

大きな悔しさと少しの手応えを胸に 

中田花奈の成長物語、第2章の幕開け

文・東川亮【火曜担当ライター】2024年9月17日

8月23日、昨年Mリーグに新規参戦した「BEAST Japanext」が、チーム名を「BEAST X(ビースト テン)」に改名することを発表した。

心機一転となったチームは今シーズンも開幕節の出場選手をファン投票で決定。結果、1位中田花奈、2位菅原千瑛となり、女性選手2名が出場することになった。昨年は男性選手2名だったので、真逆の結果だ。

中田が最多得票となったのは、もちろん彼女自身の元々の人気もあるだろう。一方で、昨シーズンは全選手中最少の14試合しか出なかった彼女の試合を、そして成長を見たいというファン心理、あるいは別の期待や思惑もあったかもしれない。

中田は開幕前の囲み取材で、これまでの守備的過ぎる麻雀からの脱却を目指そうとしていることを語っている(https://kinmaweb.jp/archives/231817)。フラットな状態で迎える大和証券Mリーグ2024-25シーズンの初戦は、自身の変化を示すにはうってつけの舞台だ。

 

第1試合

東家:中田花奈(BEAST X)

南家:茅森早香(セガサミーフェニックス)

西家:白鳥翔(渋谷ABEMAS)

北家:伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)

東1局

中田は配牌から三色が見える手だった。道中では安全牌の【白】を持った進行をしていたが、受け入れの広がる【3ピン】をキープし、守備力を下げてでもあらゆる受け入れを逃さないよう構えた。場にはピンズが高くリスキーだが、親番ということもあってか、攻撃態勢を整える。

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