Mリーグ前半戦 “会心のアガリ!” ベストセレクション①【熱論!Mリーグ】

「役無し、ドラ無し、愚形待ち」

前原の伝家の宝刀「ガラクタリーチ」のお披露目となった。

是非マネしたいと考えた私の気持ちを見透かしたかのように、解説の瀬戸熊がこう言った。

「良い子はマネしないでください」

 

アガリへの最短ルートを探索する小林ナビゲーション

選手:小林剛

日付:11月7日(27回戦/80回戦)

配信URL: https://abema.tv/video/episode/444-1_s1_p23 (2:58:20~)

局面はオーラス、アガればトップの小林は役牌のがアンコの好配牌。

カンをチーして雀頭のないイーシャンテンに構える。

目的地をアガリに設定して最短ルートを進んで行く。

7巡目、をツモって少考。

テンパイの枚数が広いのはのツモ切り。の8種25枚でテンパイする。しかしそのうちの15枚は単騎テンパイとなってしまう。このテンパイはアガリへの最短とは言えないだろう。となるとのチーも出来ないので、実質の受け入れはの10枚のツモのみとなる。この選択は受け入れが多いだけでナンセンスだ。

小林の選択は打。この場合の受け入れはの5種16枚と打に比べてかなり劣るが、その全てが好形のテンパイになることに加えて、はチーすることができる。こちらの方がアガリへの近道になりそうだ。

と払ったところでさらにルート選択。

を引き入れてを切れば単騎テンパイとなるが、先ほど切ったに親の白鳥からポンが入っている。

単騎テンパイを取って、ドラを含むを切り出していくのは危険が伴う上に、アガリ率も低い。

ならばと小林の選択は打。一見、カンチャンを作る不可解な選択にも見えるが、良形へのテンパイはこれが最も効率的。

こうしておくとの6種20枚でテンパイする上に、その全ての牌をチー、さらに今度ははポンでも良形のテンパイに取ることができる。

次巡、狙い通りをチーしてのテンパイを組むと…

直後に白鳥からのを捉えてトップを決めた。

最短で安全なアガリのルートを導き出した小林ナビゲーション。

「目的地ハ、テンパイニアラズ。アガリヘト導キマス」

と本日はここまで。

次回は村上・石橋・たろう・松本・茅森・勝又・滝沢の7名を紹介する。

ベストセレクション②続く…‼︎

 

阿部柊太朗
最高位戦日本プロ麻雀協会所属。オンライン麻雀「天鳳」の牌譜機能を駆使した超緻密な観戦記が話題に。ブレイク間近の若手プロ雀士。
masasio
天鳳8段、元雀荘のメンバー。ライター初挑戦のニューフェイス。Twitter→こちら 

(C)AbemaTV

【シリーズ記事】

Mリーグ前半戦 “会心のアガリ!” ベストセレクション②

 

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