ラス目ですが1800点で2着になれるという微差。
もしが出たら、僕だったら「それ! 鉄ポン」ともはや懐かしいフレーズを心の中でいいながら鳴くと思いますが、亜樹プロは鳴きませんでした。
目指した手は、チートイツ。
リーチ! ツモ! チートイ! 赤! ウラウラ! ハネ満!
という「攻めのチートイツ」があります。
一方「守りのチートイツ」もあります。ここを鳴かず、はいざというための安牌。でもアガりはあきらめず、迂回ルートを探す。
亜樹プロはチートイツの使い方が自然というか、「攻めのチートイ」「守りのチートイ」、どちらのチートイツも自由に使えるすばらしい選手だなと思います。
将棋で「攻防手」「攻防の一手」という言葉がありますが、チートイツはそれに優れた手です。手なんですが、僕は、鳴いてしまうなあ……。
オートマチックに鳴き過ぎなので、我慢しようと思いました。
あと雨があまり降っていない、暖房もきいている、ホコリも舞いやすい、ということで亜樹プロの喉が厳しそうでした。
飴をなめながら対局してもいいのではと思ったのですが、「ポン!」といったときに口から“いちごみるく”がポンと出て、牌山に当たり、牌を1枚めくってしまわなくもないので、亜樹さんの喉、よくなれーと思いました。
でも、口から飴が出てしまうのも萌えるな……。
花崎圭司(はなさきけいじ)
放送作家・小説家・シナリオライター。映画化になった二階堂亜樹の半生を描いた漫画「aki」(竹書房刊)の脚本を担当。
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
(C)AbemaTV