すると4巡目、たろうがをポンして打。いつも通りのホンイツお出かけコース。
これを見た勝又は、唐突にをツモ切りリーチ。
「例えば~、たろうさんがピンズのホンイツをしているのは明白じゃないですか。そうなると、を1枚、ないしは2枚持っていて、オリ打ちが期待できるんじゃないか、という考えもありますよね」
ということだろう。
勝又の狙い通り、たろうの手には字牌がたくさんあった。しかし今局は数牌の現物があったこともあり、オリきられてしまった。
残念ながらこの局の狙いこそ実らなかったものの、最終的に勝又はたろうとのトップー3着を決めることに成功。
首位ドリブンズと風林火山の差は178.9pt。勝又という存在が、今後もドリブンズを苦しめることになるだろう。
ファイナルシリーズ残り9試合、各者の思惑が交錯する熱い戦いは、まだ続く――
◇おまけ
PV会場にはチラホラとお子様の姿を見かけるようになってきた。
小さなお子様でも安心して楽しめるよう、今後も健全に発展していって欲しいものである。
ギザカワユス。
阿部柊太朗
最高位戦日本プロ麻雀協会所属。オンライン麻雀「天鳳」の牌譜機能を駆使した超緻密な観戦記が話題に。ブレイク間近の若手プロ雀士。
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