Mリーグ2018ベストオブ【園田賢】〜21人のMリーガー名場面集〜

それを受けて園田。すかさず引いたを止め打として回った。園田は防御魔法の使い手としても一流なのである。

これもタネ明かしはしないでおこう。

2018/10/26

初ダブルリーチ

やはり初物に縁があるようである。

2018/11/13

をチーして単騎に受け変えた場面。

左端にとセットしておりチーの準備は万端だ。タネがバレるような理牌をするわけがない。

2018/12/21

いささか鳴きの場面ばかりで食傷気味かもしれないので、門前でも園田の手牌構成力の高さがわかる一打を紹介しておこう。ドラはだが表示牌で1枚使っている弱いペンチャンを外してイーシャンテン取らず。これでもタンピンや一通が狙え打点力は落ちない上、良い形を作ることができる。

ところでこの頃からMリーグにも慣れてきたのか見た目からも視聴者を楽しませる余裕が出てきた。

↓のようなバリバリのビジネスマンだったのが

 

突如ロケンローラーに

またあるときは7:3に。

表情が明らかに違う。ウケを取りに行く顔をしている。

2019/2/7

順調だったドリブンズだが、後半戦終盤にまさかの大失速を見せる。

大三元放銃。当確と思われていたファイナルステージ進出に黄色信号が灯った。

2019/2/11

私が最も心に残ったのはこの日だ。レギュラーシーズン最終日、残り2試合というところで3位を競っている麻雀格闘倶楽部との直接対決。1回戦不運が重なりラスはどうしても免れそうにないオーラス。園田は諦めていなかった。

麻雀格闘倶楽部跳満を直撃し3位に転落させ、次戦勝負に持ち込むしかない。

じっくり作り上げたメンホンをダマにして前原からリーチときた瞬間、園田は待ってましたとばかりに追っかけリーチで勝負をかける。結果は前原に軍配が上がったが園田の執念を見た。

続く2回戦もラスになってしまうのか…このときファイナルステージにギリギリ進出できるトータル4位だ。ここでラスになってしまえば5位パイレーツに最終戦追いつかれる可能性が十分出てきてしまう。ラスだけは避けなければならない。南3局、気合の入ったリーチ。力強くを引き寄せた。そして同時にファイナルステージ進出を引き寄せた瞬間だった。まさにマジシャンズレッド。

2019/3/11 FS第10節

ファイナルステージ進出を果たしたドリブンズ園田は魔法全開だ。

このポン、アガリだけに目をとらわれるとタネはわからないままだ。ヒントは『上家』。

だがやっぱりアガリも見ていたのかもしれない。この満貫で3着をキープ。

FS第12節

このアガリでトップを決めると順調にポイントを増やしてダントツ状態になるドリブンズ。

2019/3/30 FS第21節

最終日は差し込みも駆使してトップをより確定的なものにする隙のなさを見せる。

 

そして見事Mリーグ初代王者に輝いたのだった。

Mリーグで初めて名前を呼ばれた男は、初めて優勝プレートを掲げた男になった。

こうして園田による初めて尽くしのMリーグは幕を閉じたが、ファンは早く次の魔法が見たいのである。

 

梶谷悠介
最高位戦日本プ麻雀協会所属。HNツケマイとして天鳳やブログで一時話題となる。去年パパと麻雀プロに同時なった男。最高位とMリーガーを目指して連続昇級中。

(C)AbemaTV

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