Mリーグ2018ベストオブ【黒沢咲】〜21人のMリーガー名場面集〜

Mリーグ2018

ベストオブ【黒沢咲】

21人のMリーガー名場面集

文・真中彰司

 

~打点にこだわる美食家お嬢様~

 

まだまだ続く、Mリーグの名場面集。

ぜひ21人全員の名場面をご堪能いただきたい。

というわけで、今回のピックアップ選手はこの方。

“強気のヴィーナス”ことTEAM雷電・黒沢咲だ。

なお年齢は非公開(24歳より上ではあるらしい…)

常人なら鳴くはずの牌も鳴かず、超高打点を狙っていく”セレブ打法”で旋風を巻き起こし、女流雀士5人の中では最も良い成績を残した。(個人7位、116.9pt)

次々と有効牌を引き入れて手牌を理想形まで育てていく。

そんな唯一無二の痛快な打ち筋に魅了された視聴者も多いのではないだろうか。かくいう私も、セレブ打法に魅了された一人だ。

それでは、そんな黒沢の名場面をピックアップ!

 

①庶民はひれ伏しなさい!逆襲の単騎待ち

(11/30 第1試合)

まずは11月下旬のこの試合から。

3着目で迎えた黒沢は、ターツ選択で2枚切れのを対子落とし。

そこにドラを引き入れ…

を引き入れ…

まで引き入れる。

おいおい、河にが2枚ずつあるのに…

そこに”リーチ超人”こと村上が、元気よくカンでリーチ。

ん?カンって確か…

そう、黒沢の手に思いっきり浮いている牌だ。

他の3種は七対子には絶好の牌。

ここは現物のでいったん凌ぐ。

しかもが通ってが後引っ掛けの形に。

ABEMAS・松本「これは黒沢さん危ないですね…」

放銃か、回避か。次のツモ牌に手を伸ばす。

そこには、丸いマークが3つ。そして村上の当たり牌。

なんというセレブリティパワーだろうか。

見事に吸収してテンパイに漕ぎつけた。

が4枚見えでは1枚切れ。しかしも1枚切れ。

かなり意見が割れそうな単騎選択。

黒沢はスッと品のある所作で、単騎に構えた。

セレブ打法の前には、超人だってひれ伏すしかない。

村上から8000点の直撃。これが決め手で黒沢はトップ。

個人2位に浮上したのであった。

 

②5800はうちの子じゃありません!伝家の宝刀・セレブ鳴き

(11/20 第1試合)

時期が戻り、続いては11月中旬の試合からピックアップ。

前局に6000オールをツモり、波に乗る黒沢。

第1ツモでダブが重なる。

さらにまで重ねてしまう。

これで満貫が狙いやすくなった。

これだけ材料があると、さすがにセレブも鳴きたくなるようだ。

松本から打ち出されたをポン。

「ホントは自力でもいいんだけど、たまにはいいでしょう」

かなり渋々鳴いているように見えるのは、気のせいだろうか…

「ドラも絡まない愚形ターツなど、出ていきなさい」

単純な打はお気に召さない模様。カンのターツを払っていく。

そしてをチーして打。好形を残すための喰い伸ばしだ。

お嬢様はどうしてもドラを御所望の様子。

いやいや、中張牌のドラなんてそんな簡単に引けるわけが…

「ん?何か文句でもありまして?」

なんとあっさりしたことか。これが黒沢の”太すぎるツキ”なのか?

しかし、珍しい黒沢の鳴きで全員が警戒している。

のシャンポンの部分が埋まらずに流局かな…

「私を誰だと思っているの!?」

おみそれしましたああああああ!!!

<(_ _)><(_ _)><(_ _)>

誰も予想しなかったドラの2枚引きでテンパイ。

「私のツモはこうでなくっちゃね」

その表情からも自信のほどが読み取れる。

 

さすがの“麻雀IQ220”も予測不能の手順。

勝又から12000を討ち取り、独走状態に入ったのであった。

普段は姪っ子を溺愛する料理上手な美食家だが、卓に着いた途端、ゴージャスでファビュラスなオーラを放って光り輝く。

そのオーラにひれ伏した選手は数知れず。来期もセレブ旋風が卓上に吹き荒れる。

 

真中彰司
関東の理系大学院に在学中の学生。個別指導塾の数学講師という顔も持つ。主に統計学を研究する傍ら、都内各地にて麻雀修行中。

(C)AbemaTV