123の三色カン
待ち!
茅森がハネマンにしていたら、放銃だった。
園田はカン
チーの仕掛け、手出しで![]()
のターツを嫌っている。
一応役牌である
の暗刻の可能性はあるが、1枚見えているのもあって可能性は低いだろう。
となると123の三色が本線だ。
123の三色だとすると・・・
茅森自身が
を通しているし、
も通っている。
残るはカン
くらいしかない。
理屈で考えればその通りなのだが、123の三色は完成していて別のところが待ちになっている可能性も充分ある。
自分の手がマンガンからハネマンに昇格する明確なメリットがあるので
を勝負してもおかしくはないが、全く悩まずに
を切ったのはさすがとしか言いようがない。
「天才」そんな言葉が頭をよぎる。
さてここまで読んでいただいて、どこかで見たことがあると思った方もいらっしゃるのではないだろうか?
そう、この局面は「熱闘!Mリーグ」内の「今週のじゃいの眼」というコーナーでファインプレイとして紹介されているのだ!!
園田の仕掛けに
をビタ止めしてのアガリにスタジオも大盛り上がり。
さすがプロ!さすが天才!ということでコーナーは終わったのだが、実はここからが素晴らしいと感じたのでさらに突っ込んで紹介します。
さて、
を止めて
を切った後・・・
親の寿人からリーチが入る。
ドラポンの茅森ももちろん簡単には引けないところだが、一発目のツモは自分でポンしているドラの
。
さてどうする?
カンすればハネマン。
普段ならカンして何も問題がないところだが、今回は親リーチが入っている。
はポンカスなので絶対に通る牌だ、安全に
を切る選択肢もある。
さすがの天才も今回は少考、そして・・・

いった!!!
状況としては、自分の手の打点上昇は確定しているが、親のリーチにカンドラが乗るかどうかは分からない。
さらに自分の待ちは![]()
と悪くない。
親リーチにも十分戦えるという判断だ。
これもさきほどの
切りと同じく理屈で考えればカンした方が得だと判断できるが、
直前に
を切ってハネマンをマンガンにしており、どうしても守備の意識が残っているところ、そこに追い打ちをかけるかのように親リーチが入っている。
心理的には安全に
を切りたくなるところだと思うが、正確な判断で加カンしてハネマンを確定させた。
結果は、
リーチをかけていた寿人がすぐに
をつかみ12000
絶妙なバランスでハネマンのアガリを見事にものにした。
心理的には
を残したくなるところだが、
を切って放銃を回避し、
心理的には安全牌の
を切りたくなるところだが、加カンしてハネマンをアガる。
茅森といえば平均打点1位ということで、打点に目が行きがちだが、こういった冷静なバランスも持ち味だと思う。
是非来シーズンは、この辺りの冷静な選択にも注目してご覧いただければと思います。

茅森選手、半年間お疲れ様&平均打点1位おめでとうございます!!
来シーズンこそはファイナルで戦う姿が見られることを期待しています!!
(C)AbemaTV

天鳳8段、元雀荘のメンバー。キンマweb Mリーグ観戦記金曜担当。














