【麻雀小説】中央線アンダードッグ 第4話:一瞬【長村大】

次の回、コニシ(持ち金はさっきの2千円ポッキリだ)は東パツにご祝儀千円を放銃したものの、次局にハネマンの3千円オールをツモってトップ。おれはラスだった。

見事な「一瞬」であった。

 

 

一一そうか、あのコニシか。この頃麻雀プロの世界にはすっかり疎くなってしまっていたが、久しぶりに見た名前になにか、心の底の澱からあぶくが浮かんでくるような、いわく言い難い感情をおぼえた。

 

 

第5話(4月20日)に続く。

この小説は毎週土曜・水曜の0時に更新されます。

 

長村大
第11期麻雀最強位。1999年、当時流れ論が主流であった麻雀界に彗星のごとく現れ麻雀最強位になる。
最高位戦所属プロだったが現在はプロをやめている。著書に『真・デジタル』がある。
Twitterアカウントはこちら→@sand_pudding
  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \近代麻雀新刊&おすすめ/