【麻雀小説】中央線アンダードッグ 最終話&あとがき【長村大】
中央線アンダードッグ 長村大 第61話 JR吉祥寺駅の北口に出る。正面の横断歩道を渡ると、Tデパート方面に向かう商店街と五日市通りに向かう商店街がそれぞれ垂直に延びている。どちらに向かってもいいのだが、今日…
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中央線アンダードッグ 長村大 第61話 JR吉祥寺駅の北口に出る。正面の横断歩道を渡ると、Tデパート方面に向かう商店街と五日市通りに向かう商店街がそれぞれ垂直に延びている。どちらに向かってもいいのだが、今日…
中央線アンダードッグ 長村大 第60話 1本場。 プロとはほぼ並んだが、こことの差は今のところ意味がない。意味があるのはトップのカジとの点差で、9千点ほどだ。南3局、まだオーラスが残っているが、もうひとアガ…
中央線アンダードッグ 長村大 第59話 親だ。 今一度、卓の表示で持ち点を確認する。 東1局のハネマンで得た点棒を堅く維持しているカジが46600点、親番での満貫と3秒前におれか…
中央線アンダードッグ 長村大 第58話 いつもと変わらない摸打だが、心なしかカジに闘志がみなぎっているように感じる。この局で加点できれば大きく勝ちに近づくのだ、気合が入るのも当然…
中央線アンダードッグ 長村大 第57話 東場の親が落ちたが、しかしここで手が入った。 ドラ 5巡目でこのイーシャンテン、仕掛けても満貫だが、下家の親…
中央線アンダードッグ 長村大 第56話 「リーチ」 親のカジからリーチがかかる。開局直後である。 ドラ カジは一色手を好むことで有名だったが、同時に…
中央線アンダードッグ 長村大 第55話 モニターではもう一戦の様子が流れている。少し離れた席から、それを見るともなしに見ていると、段々と緊張が襲ってきた。それは次戦に対する緊張と…
中央線アンダードッグ 長村大 第54話 張り詰めた緊張感の残滓が、徐々に弛緩した空気に浸食されていく。勝負が終わった後の独特の雰囲気が控室に流れていた。昔味わった、その懐かしい雰…
中央線アンダードッグ 長村大 第53話 静かな、というよりは重たい立ち上がりになった。2着までよしと見るか、3着以下はだめと見るか、どちらかというとおれを含めた四人ともが後者を意…
中央線アンダードッグ 長村大 第52話 「リーチ」 東の1局、さっそくトイメンの親からリーチが飛んでくる。まだ3巡目だ。トイメンは龍王位戦が始まったこ…
中央線アンダードッグ 長村大 第51話 図々しいのは百も承知だ。 かつて麻雀界をバックレて大勢の人に迷惑をかけたおれが、再びそんな舞台に出ることが許されるだろうか。許されまい、少…
中央線アンダードッグ 長村大 第50話 カナイが帰り、またソカベと二人になる。 「おい」 「ん?」 「勝手に人の居所をバラすんじゃあない」 「ハハ、ごめんごめん。たまたまなんかの…