第3回姫ロン杯、その3番目の予選大会となる「麻雀ブル エンプレストーナメント」の決勝戦が、3月31日に開催された。
予選を勝ち上がったのは、西山あみ(日本プロ麻雀連盟)、上野あいみ(日本プロ麻雀協会)、都美(日本プロ麻雀協会)の3名。そして前回の覇者である柚花ゆうり(日本プロ麻雀協会)を加えた4名で、半荘2回戦の決勝戦となる。
姫ロン杯の特徴としては基本はアリアリの東南戦だが、ドラ扱いになる【赤3p】が2枚含まれることだ。また、3pをアンカンするとその時点で3000点オールの収入を得ることができる。そして10翻で3倍満、12翻で4倍満となる。
また、順位点がなく純粋な素点の合計勝負であることも特徴のひとつだ。
1回戦は、上野・柚花・西山・都美の並びでスタート。
東1局ドラは。親の上野が8巡目にテンパイを入れる。
(は赤牌)
ツモリ三暗刻だが、上野はヤミテンを選択する。のシャンポン待ちはこの時点でヤマにはいない。
そして9巡目に西山がテンパイを入れ、3面待ちにつき即リーチに出る。
一発目に自身のアンコ筋のを押した上野は、次巡にを引入れて切り追いかけリーチ。
これに西山が一発でを掴み、7700の放銃となった。
上野が先制リーチをかけていれば、西山の放銃はなかっただけに、西山にとって痛い局となった。
そしてその後、この局が今日の西山を暗示していたかのような展開となる。
1本場の上野の5巡目リーチは流局し、2本場に都美が先制する。
(は赤牌)
一枚切れの単騎待ち。これに西山が自然に押し出される形で刺さってしまい2600の放銃。
東2局、親の柚花が一つ仕掛けて8巡目にホンイツのテンパイ。
ポン ドラしかしピンズは全員に警戒されており、上野が西山からピンフのみをアガって親を落とす。
ここまで放銃が重なる西山は、東3局の親番で巻き返しをはかりたいところ。
ダブをポンして、7巡目に待望の先制テンパイを入れる。
これに北家の柚花がリーチをかぶせてくる。
待ち牌の枚数は同程度だったのだが、柚花がをツモアガり西山がマンガンの親かぶりとなってしまった。
その後流局が続き、場が動いたのは東4局3本場。
粘って親番を維持してきた都美だったが、南家の上野がをポンして親を落としにかかる。
さらに柚花が5巡目に高目タンヤオのピンフでリーチ。
ドラ
これに都美が一発でを放銃し、ついに親が落ちてしまった。
南入した時点で、39,800点の柚花がトップ。
そして2位の上野が30,700点、3位の都美が26,400点、4位の西山が3,100点と1人水をあけられている。
南1局の柚花のドラ単騎チートイツのリーチは流局し、同1本場。
親番を死守した上野が6巡目リーチをツモり、柚花をまくりトップ目に立つ。
そして西山に南場の親がやってきた。
現状ハコ下の西山。是が非でもこの親番を活かしたいところ。
そして手牌が応えるかのように先制テンパイが入る。
これを即リーチし、山に1枚のみだったをツモってウラドラが。4,000オールで息を吹き返す。
同2本場、西山引き続き6巡目先制リーチをツモアガリ。
ツモ ドラ ウラ
この形で高目のを18巡目にツモり、4,000オールの連続アガリ。
これで西山は3位に浮上し、勝負はまったくわからなくなる。
3本場、西山は上野と柚花の2軒リーチに挟まれてしまう。なんとかフリテンの形ながらテンパイにこぎつける。
ドラ都美のチーで西山に流れてきた牌は。これは自分で切っている1枚が見えているだけ。西山がこれをツモ切ると、柚花の手牌が倒される。
ドラ ウラ (は赤牌が2枚)
ハネマンのアガリで柚花がトップに立つ。
現状3位の都美も黙ってはいない。オーラスの親番で、負けじと連続4,000オールのツモアガリを見せる。
リーチツモ ドラ(は赤牌)
リーチツモ ドラ ウラ2本場ではトップ目の上野から3,900を直撃、3本場では上野からさらに5,800を直撃して、なんと都美がトップに立つ。
4本場、西山がドラのをアンコにして3フーロ。
ポン ポン ポン
ハネマンのテンパイ。
そして3着に落とされた上野も、大物手を作る。
ポン(は赤牌が2枚)
手詰まった都美がを打ちハネマンの放銃となり、柚花が1回戦目トップで終えた。
(1回戦結果)
1位:柚花 37,300
2位:都美 32,600
3位:上野 17,700
4位:西山 12,400
2回戦は並びは変わらず、起家も再び上野からスタート。
東1局、ドラは。上野に5巡目にこのテンパイが入る。
西山からこのが出るが、なんと上野これを見逃し!
次巡、を引入れ3メンチャンでリーチ。見事をツモり6,000オール!
これによって上野は総合トップに躍り出た。
ラス目の西山からマンガンを直撃してもトップとの差は12,000しか縮まらないが、ハネツモによって24,000詰めることに成功した。
しかし、他のメンツも易々とリードを許してはくれない。
次局、柚花が先制リーチで親の上野を降ろし、迎えた親番でタンヤオ・ドラ3の親マンガンをツモアガリ。これで再び柚花が総合トップに。
さらに東4局7本場、柚花はドラのをポンしてマンガンのテンパイ。
ポンこれをアガられれば、かなり優勝が近くなる。しかし上野にもテンパイが入る。
ハイテイ前にをツモり1,000・2,000のアガリで柚花のマンガンを潰した。
そして南1局、ここまで不運な巡りだった西山に次の配牌が入る。
ドラ5s
国士のリャンシャンテン。そして2巡目にをツモり、イーシャンテンに。
この手をアガれば一気に上位に躍り出る。と待ち。は山に1枚だがは3枚いる。
テンパイはほぼ固いかと思われたが、がなかなか姿をみせない。
13巡目には親の上野からリーチが入る。
しかし、テンパイが入る前に17巡目に上野がツモアガリ。欲しかったはウラドラ表示牌にいた。
ラスマエに上野はさらに1,300・2,600をツモり、以下の点棒状況に。
(1・2回戦の合計)
1位:柚花 66,300
2位:上野 59,200
3位:都美 49,000
4位:西山 25,500
もちろん1位が優勝なのだが、2位の選手にも姫ロン杯チャンピオンシップへの出場権が与えられるだけに、準優勝狙いという戦略もありうる。
南4局、ドラは。
柚花が3巡目にをカンチャンで仕掛ける。
チー
ダブバックの前提の仕掛けだ。
そして6巡目、上野に最初のテンパイが入る。
ツモ(は赤牌)
上野は1,600・3,200以上のツモかマンガンの出アガリが必要。このままだとツモ・ウラ頼みとなる。
上野はここからを切ってテンパイを崩し、トップ狙いに出る。
その後、赤・とツモり、条件を満たすテンパイを入れる。
(は赤牌が2枚)
次巡、上野がツモ切ったを柚花がチー。これで柚花もテンパイ。
チーチー勝負はめくり合いとなった。
そして次巡、柚花が優勝を決するをツモアガった。
(最終結果/1・2回戦の合計)
1位:柚花 67,400
2位:上野 58,900
3位:都美 48,500
4位:西山 25,200
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