④南3局1本場供託1本 4巡目 北家 亜樹の手牌(ドラ)
点棒状況
東家園田 29900
南家岡田 37900
西家黒沢 9900
北家亜樹 21300
さて、みなさんはどうする?
①リーチ ②ダマ
【Mリーガーの選択】
亜樹の選択は②ダマ。
現状ダマテンでも出アガリ8000、高目ツモなら3000-6000と打点十分のこの手。園田や岡田からの出アガリは点数状況的にも価値がある。そしてダマテンの方が他家からの出アガリ率は高い。
また、ポンは警戒を呼ぶのでしないであろうが、をツモってきた場合には出アガリ倍満、ツモアガリ役満という極上の手に変化する。
ここは亜樹、高鳴る胸をおさえつつダマテンに構えた。
【結果は…?】
安目ながらもをツモ。亜樹はトップも狙える微差2着でオーラスを迎えることとなった。
【考察】
①リーチをすれば、
・安目ツモでもハネマンになる
・出アガリがハネマンになる
というメリットは存在するが、前述のように出アガリの価値が高いことからアガれる可能性を下げないこと、そして手変わりの価値が高いということがこの手では優先されるであろう。
筆者のオススメ…②ダマ
⑤南4局 5巡目 東家 岡田の手牌(ドラ)
さて、みなさんはどうする?
①切りリーチ ②切りダマ
③切りダマ(手変わり待ち)
【Mリーガーの選択】
岡田の選択は①切りリーチ。
カンダマは出アガリこそ効くが、残り2枚しかない。また、ここでリーチをしておく方が他家からの攻め返しを防ぐことが出来る。
どのみちトップが確定していないこの点差。岡田は先手を活かしてリードを広げにかかった。
【結果は…?】
なんとを一発ツモ!!4000オールのツモアガリだ。この攻めのリーチが決定打となり、岡田は念願のMリーグ初トップを獲得した。
【考察】
前述の通り、②切りダマは残り枚数が少なく、他家からの攻め返しを受けたときにオリを強いられてしまうことが多くなってしまう。また、アガリやめがないため3900をアガると、まくられる可能性を残して次局をやることになる。
③切りダマ(手変わり待ち)にしても、
よりいい待ちになるのはツモくらいで、それならばいたずらに巡目を進めないで、
今でリーチをした方がいいだろう。
2000オールをツモれば、2着の亜樹が満貫をツモアガリしてもトップに届かない状況で次局を迎えることが出来る。5枚待ちがある、岡田の選択①切りリーチがベストだと感じる。
筆者のオススメ…①切りリーチ
勝利者インタビューで、岡田は感極まって涙を流した。
上の表情も綺麗だけれど、こちらの表情もまた素敵だと思う。