悪夢の四暗刻テンパイ逃し…松本吉弘に足りなかった「何か」とは⁉︎【熱論!Mリーグ】担当記者:山﨑和也

熱論!Mリーグ【Mon】
悪夢の四暗刻テンパイ逃し…
松本吉弘に足りなかった
「何か」とは⁉︎

文・山﨑和也【月曜担当ライター】2019年10月21日

遠山「うーん麻雀のルールわからないと推しの選手が見つけづらいなあ」

里見「麻雀ができるできないなんて関係ありませんよ編集長。どっかの将棋好きのライターだって下手なのに楽しんでますし」

遠山「女性のいるチームを応援しようと思ったんだけど、全チームいるんだよね。うーんわからないなあ。来週は教授を呼ぶか」

里見「教授?」

遠山「うん。うちの弊社にいる教授だよ」

 

渋谷ABEMASが好調だ。ここまで3連勝中。白鳥→日向→多井と、流れるようにトップを取り続けている。特に新加入の日向がトップを経験できたのは大きいだろう。まさに順風満帆といったチーム状況の中で、多井が気になるコメントを勝者インタビューで残した。

多井「松本さん気にしてんだよね。自分だけトップ取ってないっつって」

多井「トップ取るまで帰れま10的な?あるかもしれないね。炎の10連投とかね」

そう、まだチームの中で調子の上がらない選手がいた。「卓上のヒットマン」こと松本吉弘である。

多井流の発奮を促したコメントは強烈だった。まるで傷口に豆板醤。松本は何を思ったか。

というわけでこの日を待ち望んでいたファンも多いだろう。果たして松本が出るのか。炎の10連投はあるのか。

Мリーグはチーム戦である。今回はチームが好調の中で、ひとりもがき苦しむ選手を取り上げていく。

1戦目。その男はやはりやってきた。

 

チーム4連続トップとなれば、最高のチーム状態になる。しかし、麻雀は4人の中で1人しか勝てないゲームだ。もし負けたら松本のメンタルが危ないのではないか。だからこそ、ここでの登板に筆者は思わず血沸き肉躍った。ファンの期待に応えようとするABEMASの姿勢に、筆者は好印象である。

東1局。早くもここがターニングポイントだった。

松本にこの手が入る。

段々とピンズの染めをも狙える手格好になってきた。ピンズの並びに注目。チーを視野に入れたシフトにしてある。そこに迫ってきたのが

親のドリブンズ村上だった。とドラののシャンポン待ちに、元気よくリーチ。筆者ならどっちでもアガれると踏んでダマテンにしているが、ここは村上らしさが出ている。

そのは松本の手にあった。親のリーチに真っ直ぐ無筋のは切りづらい。少考の末、松本の手は、いってはいけないところに向かってしまった。

痛恨。リーチ一発ドラドラ、裏も1枚乗って18000の放銃となった。せっかくの舞台でいきなりこれは痛い。村上はリーチ大成功。ただ、まだ東1局だ。

続く東1局1本場も村上の力強いリーチが入る。

ドラ待ちのペン。山に残っているという読みだろう。

そのドラはパイレーツ小林の手に続々と集まる。打点はこちらのほうが上だろうと、小林は押していった。村上からはため息が漏れることも。ドラを抱えられているのを察し、自身のアガリが難しいと見たのかもしれない。

やはりというべきか、この勝負は小林の勝ちとなった。2100-4100のアガリで村上に猛追。松本は小林が押してきたこともあってほとんど動けず。

東2局はチーム雷電・黒沢が牙を剥いた。セレブ打法でもおなじみである。

ここはまだ庶民。をツモり、ゆっくりとホンイツに向かう。

徐々に生活にゆとりが出てきた。

ここでを残し、と切っていく。

見事にが重なる。ここから打。見ていて気持ちのいいツモっぷりで、気分はタワーマンションの最上階だ。

そしてのツモである。雷電ファンはたまらなかっただろう。黒沢がセレブの力?を見せて打とし、のシャンポン待ちリーチをかける。

それを皮切りに、小林もをツモってテンパイ。ドラ2枚を持っての両面待ちで、降りる理由はない。

連鎖するように松本にもテンパイが入ったが、ここはリーチをせず。のシャンポン待ち。さすがにリーチは分が悪いか。

なんと村上にもテンパイが入った。この1巡で全員がぶつかる格好に。ここは慎重にダマテン。村上といえばリーチのイメージが強いが、なんでもかんでもするわけではない。

さて、松本に選択が生じた。を切ればカンのテンパイに変化できる。ただ、安全度でいえばのほうが分がいい。松本は手の内からを見せ、テンパイ続行。

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