南2局1本場は、寿人が内川から満貫を出アガリ。続く南3局は、
追いすがるラス目の内川と、さらに上を目指す3着目の寿人から立て続けにリーチが入る。
役牌アンコでをポンしていた親番の朝倉、
茅森から出たをチー。内川に通っていないを切り飛ばしてテンパイに構え、勝負に出た。
これを寿人からでロン!値千金の3900とリーチ棒2本を手に入れる。
朝倉待望の初トップか…と、視聴者の多くが思ったその次の局、
茅森がドラシャンポンのリーチを敢行。一発逆転を目論む。
このリーチ宣言牌を受けて小考する朝倉。
一方、宙を見上げる茅森。
十数秒の間の後、朝倉の判断は…
チーだ…
ここは打としたが、テンパイが入ったならを叩き切る態勢だろう。Piratesファンは皆、沈痛な面持ちで画面を見ていたに違いない。
そこに、
なんと寿人までもリーチで攻めてきた!
2軒リーチではさすがにドラを切ることが出来ない。朝倉はベタオリを選択。
寿人のリーチが、朝倉の失点を押しとどめる格好となった。
両者とも待ちが山に0枚だったリーチ合戦は流局し、
南4局、
役無しテンパイがはいった朝倉。勝利を掴みとるため、リーチを打った。
迷いのない、覚悟の決まった表情。
そして、
条件が軽くなった茅森から、が放たれた。
朝倉待望、今季初勝利の瞬間であった。
待ち望んでいたのは朝倉だけではなかった。コメントやSNSでは、PIiratesファンも湧きに湧いていたし、
天鳳勢も皆、祝福していた。今は天鳳から離れていても、朝倉は天鳳界のレジェンド。強く、かっこよくあって欲しいと天鳳プレーヤーたちはみな、Mリーグでの朝倉を応援している。
「長かったですね」
インタビューでそう語った朝倉。解き放たれたような、そんなホッとした表情に我々の頬も緩む。朝倉も今日の内容には満足だろう。
…と、思っていたのだが、どうやらそうではないらしい。
おめでとう!とラインを送ったら、朝倉の返事は、
朝倉『内容悪かった…』
…ホンマかいな。
たまらず私は、どの辺が悪かったん?と聞いたところ、
朝倉『茅森さんリーチの局』
なんと、あのウルトラケイテンの局である。
実は、これ以降全くラインの返事がこず、どの箇所が反省点だったかの連絡が来たのは朝方だった。ちょっとは兄の締め切り事情も考えて欲しいものである。
南2局のシーンに①~⑤の番号がふってあるのはそういうわけなのです。さて、朝倉が『内容が悪い』と振り返ったのは、①~⑤のどの選択でしょう?ページを戻ってお考えください。
正解は…
を押した、この②のシーンなのだそうだ。
朝倉『先にを切って、そのあと→の順で切るべきだった』