フリー雀荘で
代走の頼み方
「リーチ代走お願い」
「はーい、代走入りま~す」
新人女子がじーっと手牌を見て、あちこち動かしたあげくに
「親方、やっぱり代走代わってください」
そんなことしたら、難しい多メンチャンなのがバレるじゃないか。
交代してみると、ピンフとノベタンが複合した3メンチャンなのでした。
アガリ牌自体は分かったと思うんですが、役の把握に自信がないと、待ちにも自信を無くしたのかもしれません。
フリー雀荘の代走のシステムは、主に「リーチ代走」と「配牌代走です」
それ以外でも頼めないことはありませんが、頼まないのが暗黙のマナーとされています。
リーチ代走の場合は、ネット麻雀の「自動アガりボタン」のようなもので、スタッフは、高めでも安めでも自動的にアガります。
また暗カンできる牌が来れば、減速として暗カンします。
一法の配牌代走は、トイレなどで、序盤だけスタッフに頼むことです。
序盤なので、難しい局面が、すぐには来ないだろう、ということですね。
細かいことを言うと、オーラスは配牌代走でも、あまり歓迎されません。
序盤からバックなどの仕掛けが入りやすいので、スタッフが対応に困って、結局待ってもらうことになりがち。
ゴール直前の中断は、勝負に水を差すので、他のお客さんにも、あまり歓迎されません。
「ロング代走頼めるかな?」
「はーい」
これは、電話などですぐには戻れない時のことです。
「自由に打っていいいよ」
こう言っておくと、よほど難しい局面で無いかぎりは、ゲームを止めずにすみます。
「親方、代わってくださーい」
行ってみると、親がドラをポンしてて、2軒リーチが入ってて、しかも一発目です。
ドラポンの表示を見ると、犯人は新人女子スタッフじゃないか。
自由に打っていいとは言え、これはちょっとねえ。
しかも、手牌は愚形の1シャンテンだし。
代走を頼んだ人が戻りそうにないので、私がやむなく入りました。
結局、字牌のアンコ落としで一発で放銃したのでした。
ロング代走を頼む時は、こんな失点も覚悟しておきましょう。
お客さんによっては「代走はリーチ代走だけ」と決めてる人もいます。
「リーチ。代走お願いします」
「は~い」
「ロン、一発。代走取り消しーっ」
そのまま次にゲームに入って、リーチかからず、長い間トイにレ行けず状態になっておりました。
やっとリーチ代走を頼んで、トイレに入ったかと思うと、すぐにジッパーを上げながら戻ってきました。
女子スタッフは、いつもは手渡しするオシボリですが、
「こちらに置きますね」
とサイドテーブルにポイと置いたのでした。
フリー雀荘の新人女子は
麻雀初心者が多い
フリー雀荘で働く女性が増えています。
中には、ギャル雀(西原さんはキャバ雀と呼んでます)と言って、ほぼ女性だけという店もあります。
女子プロと一般女子に分けた場合、特に若い一般女子は、麻雀の初心者が多いです。
「リーチ代走お願いします」
フリー雀荘デビューと思しき若者が手を上げました。
「はーい」
新人女子がイスに座ろうとしてやめました。
「親方、お願いします」
どうやらかなり難しいらしい。 なんとメンチンです。
(? これが高めで、これが安めで、これだとノーテン?)