村上も最高位戦の先輩として、負けるわけにはいかない。
朝倉から2600を直撃して連荘を止める。
続く東4局も村上と朝倉が大物手を狙う。
村上は234の三色を狙って→と切り出す。
この切り方だと、よりもの方が危険に見えてくる。
対する朝倉も、ドラのが対子のチャンス手。
ポンテンを重視してをツモ切る打ち手も多そうだが、あくまでリーチ重視で打。
この局は親の日向が「私もいるんだからね!」とばかりにリーチをかけるが…実はこの宣言牌はドラの。
あっという間に朝倉のカウンターが決まり、8000点の加点でトップ目に立つ。
徐々に朝倉のペースになりつつある。
今日の分岐点はこの南1局1本場だろう。
日向が良形を求めて打でテンパイを外すと…
直後に朝倉がテンパイ。いま通ったばかりのでアガれば、高目三色の満貫だ。
ここは親を流したい局面のため、ダマテンを選択。
すると日向がを引き入れてリーチ!
は現物だが、朝倉のロン牌。朝倉にとっても絶好のチャンスだ。
そこにイーシャンテンだった村上がを持ってきてしまう。守備力の高い村上だが、自身も打点の見えるイーシャンテン。が止まるはずは無かった。
「あ~~~!さよなら~~~!グッバイ村上!」
まだ親番の残っている選手に対して、グッバイとは…
かくして、今週イチの日吉語録が誕生したのであった。
朝倉の独走状態で、場は2着争いが激化する展開に。
日向が本日4回目のリーチで果敢に満貫を狙う。
しかし、これに押し返したのが、ここまで大人しかった近藤。
未だにラス無しという記録を継続中だが、ここで日向にアガられると苦しくなる。
しかし近藤に、焦りは微塵も無かった。ドラ3のイーシャンテンで、日向のリーチに真っ向から勝負していく。
そこにリーチの日向からがツモ切られる。チーできる牌だが…?
「そこを鳴いても仕方ない」と、目もくれずスルー!
そして日向のロン牌であるを暗刻にして、を勝負。
でチーテンを取っていれば、有り得なかったアガリ。
まさに「大人の手順」で、近藤が2着浮上の満貫を決めた。
南3局は村上が再び2着に浮上し、オーラスは朝倉がキッチリアガって終了。
その裏では朝倉のテンパイを察知した村上が、を止めて3着落ちを回避するといったファインプレーも見られた。
何はともあれ、ついに長いトンネルを抜けたか。朝倉が2連勝を決めた。
パイレーツの上位進出に必要なピースは、全て揃った。
愛する妻からのお守りを身につけ、アサピン号が上位戦線に殴り込みをかけていく。