早く切るためには、前もって「何が来たらどうする」をしっかりと考えておくことが大事になる。
一流の打ち手が選択の段階であまり長考をしないのは、牌をツモってくる前にその準備がきちんとできているからである。
もちろん、麻雀は他者のリーチや鳴きによっていきなり局面が変わることもあるし、特にリーチを受けたときなどは慎重に打牌を選択する、というケースもあるだろう。
ただ、そうした重要な場面を除いて早く打つことを心掛けるのは、何より同じ時間でより多く麻雀を楽しむことにつながる。
また最近ではアマチュアでも参加できるさまざまな麻雀大会が開かれているが、一般の大会はMリーグと違って1半荘を50分で打ち切るなど、時間制限が設けられていることが多い。
そうした場で全員が平等に麻雀を楽しむためにも、スピーディーな打牌選択はできる限り意識するべきではないだろうか。
これを書いている筆者も胸を張って「できている」とは言えないものの、魚谷選手の著書を読んで以降は、常になるべく早く打つことを心掛けるようにしています。
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。