やっぱり吉田光太プロはすげぇよな…漢・仲林が泣いた、今年一番どうでもいい話【仲林圭のゲスコラム】VOL.7

やっぱり吉田光太プロは

すげぇよな…

漢・仲林が泣いた

今年一番どうでもいい話

【仲林圭のゲスコラム】

VOL.7

こんばんは。また木曜日がやって来た。仲林のコラムのお時間だ。今日もくだらない話をしていこう。ちなみに今回のサムネイルの写真は協会に入りたての仲林だ。かなりいかれた髪型をしている。今では恥ずかしくてこんな髪型は出来ないだろう。

先日、仲林は10年ぶりぐらいに合コンをした。男のメンツは医者、医者、社長、仲林、女の子は3人と言う鬼畜なメンツだ。3対3でもかなり厳しい戦いなのに、なぜ4対3なのか。ほぼ仲林はMCとしてその場に存在するようなものだった。話題振り、ボケ、ツッコミ、完璧にMCとして場を支配し、全員が楽しめるような空気作りをした。かなり優秀なMCだったと自画自賛出来る。当然お持ち帰りも出来るはずはなく、一人でラーメンを食べて帰った。やはり麻雀プロと医者、社長を比べると女子ウケは非常に悪いようだった。地道に彼女を探していこうと思う。

さて、また昔話に戻っていこう。

雀荘「まーくん」に勤めている時、仲林は六本木で一人暮らしをしていた。場所はミッドタウンの裏で、1K8畳の部屋に布団だけ敷いてあるかなりシンプルな部屋だった。仕事が終わるとたまに堀慎吾さんが遊びにきていたりしたのだが、本当に遊ぶものがなく、すぐに帰っていた。

麻雀プロになり、何ヶ月かすると先輩達に研究会に誘ってもらう機会があった。麻雀プロの研究会というものに非常に興味があった仲林は、二つ返事で参加する旨を伝えた。仲林はウキウキしながら吉田光太さんに研究会に参加することを伝えると、光太さんはこう言った。

「研究会に参加するぐらいなら俺を研究しろ」

電流が走った。こんなにかっこいい男がいるのかと。恥ずかしげもなく、このセリフをサラッと言えてしまう吉田光太と言う男に惚れてしまった。もちろんすぐに研究会をキャンセルした。それからというもの、研究会はほとんど参加してきていない。そのおかげもあり、先輩との接点はほとんどなかった。光太さんの弟子というレッテルを貼られ、やばいやつと認識され始めていた。

そんな仲林もまーくん時代に恋に落ちた。「まーくん」のウェイトレスで入ってきたりえちゃん(仮名)という女の子を好きになった。

顔は中島美嘉の様な顔立ちをしていて、普段はバンドのボーカル、アルバイトで「まーくん」にウェイトレスに入っていた。全身に刺青が入っていて、なかなかファンキーな女性だった。背中には龍、お腹には蓮の花が咲いており、両腕には蛇の刺青が入っていた。元カレが彫り師だったらしく、刺青を入れてもらったそうだった。

そりゃもちろん仲林も刺青には抵抗があった。タトゥーならまだしも、組長の女くらい身体中に刺青が入っていたのだから、抵抗がないわけがない。結婚したら間違いなくプールには行けないだろう。しかしながら恋は盲目とはよく言ったもので、好きになってしまったのだからしょうがなかった。私の当時の恋愛のスタイルはMリーガーで言えば高宮まりプロぐらい押していた。押してダメならもっと押せと言う名言を残したぐらいに押していた。

その甲斐あって、りえちゃんと仲良くなることが出来た。「まーくん」は基本的にお客さんがいない雀荘だった。そのため、仲林はりえちゃんとずっと話をすることが出来た。なぜ刺青を入れたのか、なぜバンドのボーカルをやっているのか、など色々と話を聞いていた。しかしながら肝心なことはなかなか聞けないでいた。そう、彼氏がいるのか、いないのかだ。正直彼氏がいようといまいと関係ないのだが、それによって戦い方が変わってくるのは確かだった。

彼女が働き始めてから2週間、かなり距離も縮まったところで、仲林は彼氏がいるかどうかを聞いた。彼女の返答はイエスだった。これだけ可愛い子で、バンドのボーカルしてるとなれば大体イエスだろうとは思っていたが、少しだけ萎えた。しかし、漢・仲林。そんなものは関係ない。とにかく好きになってしまったのだから、奪うことしか考えていなかった。12年前とかだったからお盛んな時期ではあった。まぁ今もそんな変わっていないとはおもうが。

仕事終わりに何回もりえちゃんと飲みに行き、彼氏についてのヒアリングを進めた。どんな人で、何をしていて、どのくらい付き合っていて、不満がどこにあるのかなど色々聞いていった。

回数を重ねていくにつれて、彼女の中で彼氏の愚痴を言える人として仲林の立ち位置が出来上がった。決して彼氏を否定することもなく、彼女を肯定し、アドバイスをし、仲林は頼れる男だと言うことをアピールしていった。

3ヶ月ぐらいした頃だろうか、りえちゃんが彼氏と喧嘩したと言う話を聞いた。仲林はここがチャンスとばかりに、その日に飲みに誘った。

りえちゃんの愚痴を2時間くらい聞いただろう。すっかり酔っぱらったりえちゃんは眠たいと言い始めた。仲林の家は徒歩5分。ここが勝負所だった。

すでに終電はない状況だった。もちろんそれも計画通りであり、彼女をお持ち帰りするためにはった罠だった。とにかく彼女が好きで好きでしょうがなかったのだ。

そして、仲林の家で飲み直さないかと言う打診をした。眠かったらそのままベッドで寝ればいいし、俺はソファーで寝るよと伝えた。ちなみにうちにはソファーは無かったし、ベッドではなく布団だった。詐欺師の様に聞こえるが、こうするほかなかったのだ。ゲスですまねぇ。

どうにか、りえちゃんから承諾を得て、コンビニでお酒を買って家に帰った。

二人で缶チューハイを開け、彼氏の愚痴を聞いていると彼女の緊張がほぐれたのか、シクシクと泣き始めた。仲林はそれを見てそっと抱きしめた。そして、りえちゃんのことが好きだと言うことを伝えて、キスをした。

ここからの話はnoteであれば鮮明に話すのだが、さすがに公共の場ではかなり生々しい表現になるので割愛する。結論はエッチをした。だからこそ、どこにどんな刺青が入っていたのかを知っていたのだ。

朝になり、彼女は始発で帰った。仲林、めちゃくちゃ幸せだった。後一押しで奪うことができると言うところまで来ていると勝手に思っていた。

次の日、堀さんに会ってこのことを伝えると、死んだ目をしながら今年一番どうでもいい話だわと言われた。冷たい男だ。

しかし、りえちゃんからの連絡は途端に少なくなった。「まーくん」に出勤してきた時もあまり会話をしてくれなくなってきてしまっていた。

それから2週間ぐらいしただろうか、りえちゃんから一通のメールが届いた。

「やっぱり彼氏が好きだからごめん」

仲林はふられてしまった。有頂天だった仲林はどん底まで叩き落とされてしまったのだ。

次の日、りえちゃんは「まーくん」を辞めていた。傷心の仲林は光太さんを飲みに誘った。仲林は女の子に振られると必ず光太さんと飲みに行く。これは多分10年くらい変わっていない。元嫁が浮気した時も二人で飲みに行って、二人でカラオケに行って光太さんのSOPHIAの「街」を聞いて号泣していた。

光太さんにりえちゃんとの出来事を赤裸々に話した。誰かに聞いて欲しかったのだろう。彼女が「まーくん」を辞めた理由なども全て話した。それを聞いた光太さんが口を開いた。

「君は今回の件で男として成長ができた。よく考えて欲しい、次出会う女性を大事に出来るような素敵な男性になれたんだよ。世の中のりえちゃんだけじゃないから、またいい出会いがあるはずだよ」

仲林は号泣した。なんとまぁイケメンなのかと。吉田が続ける。

「そしてまた出会った人と素敵な恋愛をすればいい。そのためにりえちゃんが成長させてくれたと思えばいい」

仲林、光太さんをいじってばかりではない、こんなカッコいい一面もしっかり取り上げていく。みんな光太さん好きになるはずだ。

「ところでケイ、社内恋愛は禁止だったけどそれに関してはどう思うかな?」

当然、この後怒られたのは言うまでもない。

こんなに素敵な吉田光太プロ。齢42、未婚、まだまだ成長中。彼女募集中だ。みんなよろしく頼む。

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