「一生やってられるわ」
週8で麻雀を打つ
フリーアナウンサー
松本圭世インタビュー
【第1回/全3回】記事:東川亮
2018年にスタートした、麻雀界最高峰の戦い、Mリーグ。団体の垣根を越えて集まったトップクラスの選手たちが繰り広げた白熱の闘牌は、見る者の心を魅了し続けてきた。ただ、選手たちも卓を離れれば一人の人間。選手一人ひとりには麻雀同様個性があり、それが垣間見えるインタビューを楽しみにしていたという視聴者も多いことだろう。
そこでインタビュアーとして活躍されてきたのが、多いときには「週8」で麻雀を打つという美人フリーアナウンサー、松本圭世さん。今回は「まつかよ」さんの麻雀に対する思いやMリーグインタビュアーとして感じてきたことなどを、思う存分語っていただいた。そのインタビューの様子を、3回に分けてお届けする。
初回は、過去から現在までの、まつかよさんの麻雀との関わり方について。
「まつかよ」と麻雀の出会い
ーーまつかよさんが麻雀を覚えたのはいつのことですか?
松本「最初は高校のときに、部活の同級生が部室でやっていたのを見ていたり、牌に触らせてもらったりしたことですね。それで、就活のときには「趣味:麻雀」って書いて、面接官の方と話が盛り上がることもあったんです。でも、実際に打つ方は全然で、ちゃんとはじめたのは2016年の10月。麻雀番組のオファーをいただいて、共通の友人を通じて連絡先を知っていた萩原聖人さん(現:TEAM RAIDEN)に「麻雀を教えてください」ってメールしたのが残っています。今考えれば最初に叩く門としてはおこがましいにも程がありますけど(笑)、麻雀に関しては日本一の環境で勉強できたと思います。放送対局はあまりいい結果ではなかったんですけど・・・」
ーーそれから、麻雀駅伝、Mリーグと、麻雀番組での活動が増えていきましたよね。
松本「麻雀番組に出たことをきっかけに、とんとん拍子で麻雀のお仕事をいただけるようになったんです。そもそも、麻雀を覚えようと思ったときに萩原さんに連絡が取れたというのも不思議ですし、そこからMリーガーの村上淳さん(赤坂ドリブンズ)や、いろいろな方をご紹介いただけたという縁も不思議です。導かれるようにこの世界にいて、今思えば、運命的なものを感じます」
麻雀は一生できるゲーム
ーー仕事で覚えたことを趣味で続ける方ってそんなに多くない印象なんですけど、まつかよさんはMAX週8で麻雀をされる麻雀愛好家だとうかがっています。何が面白いと思ったのでしょうか。
松本「二度と同じことが起こらないから、飽きないんです。何時間やっていても、まったく同じことが1回も起こらないじゃないですか。ほんとうにすごいな、これは一生やってられるわと思って。あと、もちろん運の要素もあるんですけど、麻雀はじめたての私でも萩原聖人さんに勝てちゃったときとかあったんですよ。それこそ意味不明の打ち方で、たまたま和了れて、なんか勝てちゃった、みたいな。当時はその価値とかがあまりよく分かってなかったんですけど、「なんかよく分からないけど勝てちゃった、楽しい」って、素人でもすごい人に勝てちゃう喜びを味わえたんです。
あと私、麻雀を通じてめちゃめちゃ友達が増えたんですよ。私はもともと東京には縁もゆかりもなかったので、東京では休みの日に遊ぶ人もいなかったんです。でも、週8で麻雀を打っているということは、週8一緒に打ってくれる友達がいるわけじゃないですか。それが寂しがり屋の私にぴったりだったんです」
第2回へ続く
東川亮(ひがしかわ りょう)
赤入り麻雀、東天紅(三人麻雀)などを愛する、さいたま市在住の麻雀ファン。本業はフリーのライター。飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」にて、オーナーである麻雀解説者・梶本琢程氏との接点が生まれ、その縁をきっかけとしてキンマWebにてライター活動を開始した。Twitter:https://twitter.com/higashi_mahjong (麻雀用アカウント)