磨き上げた意志の力
岡田紗佳この試合三度目の
役牌バックは成就するか⁉︎
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2020年10月29日
1試合目
東家 岡田紗佳(KADOKAWAサクラナイツ)
南家 近藤誠一(セガサミーフェニックス)
解説 土田浩翔 実況 小林未沙
「押したーー!!」
私は思わず声が出た。
視線の先には、
岡田のこの打が映っていた。対面瀬戸熊からのリーチに対して、宣戦布告。
2巡後に予定調和のように追いついて、リーチを宣言。
瀬戸熊からをとらえる。
リーチピンフドラ、この試合は、東1局、岡田の5800の出アガリで幕を開けた。
岡田は続く東1局1本場に瀬戸熊に1600を放銃し、そして迎えた東2局。
勝又のリーチ一発目に岡田は、
この手格好から、
を打ち抜いた!ドラゴンもまたいで通る、そんな迫力を感じさせる一打。
次いで、やってきたるはドラの鳳凰。
44秒の思案ののち、
これも叩き切った!
だが、岡田の押しはアガリにはつながらず、この局は勝又がリーチツモ500-1000のツモアガリ。
東3局は一転、
中盤にタンヤオイーシャンテンとなった岡田は、危険なを先に逃がしてやる堅実なプレーを見せる。
東3局は流局となり、東4局1本場、再びレバーを「攻め」に切り替えた岡田は、
最大限に広げたドラドラのチャンス手を、仕掛けてテンパイし、
「守護神」近藤誠一からのアガリを決める。タンヤオドラドラ3900は4200。
東場のチャンス手はしっかりと踏み込み、微妙な手では守りも忘れない。そんな落ち着いた打ち回し。
面持ちにも余裕が感じられる。
対戦相手だけでなく、のしかかるMリーグ初年度のプレッシャーとも戦っていた。
だが、岡田紗佳は成長した。進化した。強くなった。
全く違う顔つきが物語っている。
Mリーグでの闘いや、麻雀の鍛錬、またモデルとしてのさらなる活躍など、活動の全てが岡田に自信をもたらしているのではないだろうか、そう感じた。
南場に入っても岡田は攻撃の手を緩めない。