磨き上げた意志の力　岡田紗佳この試合三度目の役牌バックは成就するか⁉︎【Mリーグ2020観戦記10／29】担当記者：ゆうせー

まったく鳴かせてくれない上家の勝又さんに苦しめられつつも、南1局は親で一人テンパイ。

勝又の仕掛けが入った南1局1本場、

岡田はリーチを放つ。勝又に圧力をかけて降ろせるならばよし。もし勝又が向かってくるならば、勝又の切っているをとらえても満貫になってよしという打点的側面。同じく打点では、ツモで6000オールになるというメリットもある。

トップ目とはいえ微差だ。勝負を決めるべくリーチに踏み切った、岡田の積極的判断が光った。

しかし、ここもまた流局。

南1局2本場は、

近藤がリーチツモ赤ドラ、2200-4200のツモアガリ。岡田に肉薄する。

続く南2局、

岡田はここから、

を切った。ペンチャンとシャンポンという目先のイーシャンテンにとらわれず、マンズを伸ばしにいく。会心の選択に桜色のネイルも輝きを増している。

2巡後に引き入れたのは、

だった。貴重な貴重なリャンメンターツが岡田の手に舞い降りた。

その後ポンテンを入れて、

瀬戸熊から南、1000点をアガる。

さあ、あと2局。

だが、そう簡単に逃がしてくれるメンツではない。

南3局は、

瀬戸熊が近藤から、リーチピンフ赤、5800の出アガリ。

南3局1本場、突き放したい岡田。

ドラのから仕掛ける。

守りだけ固めていても、全く安泰ではない点差。役牌バックとはいえ自身で引いてもいいし、出るときは出る。そして、他の人からは100%バックだとは分からない。

満貫を確定させて、アガリに向かってイーシャンテンにとった、積極的な鳴きだ。

しかし、

上家の勝又からリーチの声が。

「チー」

岡田は、勝又のリーチ宣言牌をチー。バックのテンパイに取る。

「リーチ」

！！？？

親の瀬戸熊も牌を横に曲げてきた！

挟まれてしまった岡田。

「をツモって…」

岡田の祈りは届かず、持ってきたのは両者に無筋の。

ここはあえなく撤退となった。

攻めこまれる前に自分のアガリを狙うのが、バックの目的でもある。結果は交わせなかったが、果敢にトップを取りにいくという意志を持っての仕掛け判断は、決して悪いものではなかったと思う。

この局の結末は、

瀬戸熊が勝又から、リーチタンヤオ赤裏12000のアガリを決めた。

南3局1本場は、

勝又が近藤とのリーチ合戦を制して、リーチドラドラテンパネ(画像では見えないがを暗カンしている)8000は8300を近藤から出アガリ。

岡田は瀬戸熊と1500点差でオーラス南4局を迎える。

「ポン」

岡田、再びの役牌バックだ！

岡田が鳴いたは2枚目。またオーラスなので、点数状況的にみな役牌を絞っていられない面もある。

スルーしていてはマンズ部分が苦しい。アガリへの、そしてトップへの距離を縮めるポンだ。