選ばれし麻雀プロたちが熾烈な戦いを繰り広げるMリーグの新シーズンが10月5日に開幕する。
そこで編集部は、「リーダーシップ」「コミュニケーション能力」「危険察知能力」「敵に回したくない」「自分勝手」以上5つの項目でMリーガーの誰が秀でているのか100名の人気プロ雀士に聞いてみた。
<リーダーシップNO.1 あなたについていきます?>
今回も麻雀最強戦でおなじみのプロ雀士100名にご協力をいただきこの企画が成立している。本当に皆さんのおかげなのでいきなりケチをつけたくはないが、私はいきなり驚いてしまった。次の結果を見てください。
「リーダーシップNO.1」
1位 多井隆晴 29票
2位 瀬戸熊直樹 19票
3位 萩原聖人 15票
4位 小林剛 14票
5位 近藤誠一 9票
6位 佐々木寿人 3票
6位 沢崎誠 3票
8位 前原雄大 2票
8位 魚谷侑未 2票
何と、リーダーシップナンバー1に選ばれたのは、しかも結構なダントツで選ばれたのは、何と、何とですよ? 本当に何と、多井隆晴プロなんです!
いや、それは確かに一番目立っていて、麻雀も強いかもしれん。Mリーガーの中で唯一、団体の代表も務められている。だからファン投票とかをしたらそうなるかなーとは思うのだが、業界の中にいるプロ雀士たちの約30%もの人が多井さんを選ぶとは思わなかったのだ。
本当に、別に多井さんをクサすわけじゃなくて「アンタら本当に多井さんについていけるんだな?」と問いたい。
なぜかというと、これ順番的にはおかしいのだが、ここで5番目の「自分勝手NO.1は誰だ!?」をご覧いただきたいのだが、ほら! ここでも多井さんが24票も獲得してダントツ1位なんですよ!
「自分勝手NO.1」
1位 多井隆晴 24票
2位 佐々木寿人 18票
3位 鈴木たろう 17票
4位 魚谷侑未 8票
5位 萩原聖人 5票
6位 前原雄大 4票
7位 茅森早香 3票
8位 園田賢 2票
8位 内川幸太郎 2票
そして、そしてですよ。これは本当に、アンケートを集計しながら本当に何度も目を疑ったのだが、「リーダーシップNO.1は誰だ!?」に多井さん票を投じた30人中15人もの人が「自分勝手NO.1は誰だ!?」にも投票しているのである。
ははーん。じゃあ何かアンタらは「自分勝手な人がリーダー」であってほしいのか?
そうなのだ、聞いた相手は麻雀のプロというとんでもない連中だった。私もそうだけど、麻雀なんていう「ただひたすら面白いだけ」で「努力を裏切りまくり、ふざけていても急に勝たせてくれたり、人生で一番、ここ一番何とかしてほしい時にもガン無視される」という「究極のドM」にしか愛されない「世界一ままならない大いなる愛すべきクソゲー」の「プロ」になろうという無茶苦茶おかしな人たちなのである。
私が間違っていた。謝罪します。コメント欄の金太賢・元最強位が正しかった。正直スマンかった。「自分勝手NO.1」を「リーダーにしたい」と思うのも不思議ではなかった。
というか、多井さんは単純に麻雀プロたちから人気があるのだろう。5項目を百人に聞いたので全部で5百ポイントあるわけだが、多井さんに投じられた票を全部足すと83ポイントにも達するのである。
「自分勝手NO.1」
1位 多井隆晴 24票
2位 佐々木寿人 18票
3位 鈴木たろう 17票
4位 魚谷侑未 8票
5位 萩原聖人 5票
6位 前原雄大 4票
7位 茅森早香 3票
8位 園田賢 2票
8位 内川幸太郎 2票
これは全体の16%を超える。2位の滝沢和典プロが39票だから、いかに多井さんが人気(?)なのかが分かるだろう。
ちなみに私なら「リーダー」として小林剛プロを選ぶ。常に冷静沈着で、今やるべきミッションを達成しようとする人で、でも結構人情があって暴走しすぎない。私はこういう人についていきたい。小林君の方が年下だけど。
2位以下はだいたい結構予想通りの結果だと言える。
話の流れで同時に紹介してしまった「自分勝手NO.1は誰だ!?」も、予想通りではあるのだが、佐々木寿人プロと萩原聖人プロは、実は全然自分勝手じゃないのであるが、まあこれは「我が道を行く」という意味で票を投じられているのだろう。
10月1日発売の「近代麻雀11月号」にはこの2つの項目以外にも
「コミュニケーション能力NO.1」
「危険察知能力NO.1」
「敵に回したくないNO.1」
も詳しく掲載されている。
麻雀の世界で生きるプロたちが選んだNO.1Mリーガーは誰なのか?
その理由はなんなのか?
そして多井プロはどの項目にどこまでランクインしてくるのか?
その答えは近代麻雀11月号にある!
近代麻雀2020年11月号はコチラ。
●「リーダーシップNO.1は誰だ!?」
・多井プロを推す理由
金太賢(2017最強位)
チームはもちろん団体の代表を務め、多種多様な価値観がある麻雀界をリードしている。賛否両論あるのも強烈なリーダーシップの側面。
西嶋ゆかり(15期プロクイーン)
多井さんを中心にチームがまとまっている雰囲気を感じる。
独歩(3代目天鳳位)
現場でご一緒すると、自分主導で空気を作ってくれる手腕がすごい。
和泉由希子(プロ連盟)
リーダーシップとれる人なんて一人も見当たらないので、世間からそれっぽく見えそうな人。
・瀬戸熊プロを推す理由
大月れみ(2018最強戦ガールズ東日本担当)
全員個性が強すぎて、全員の話をちゃんと聞いてまとめられそうな人が瀬戸熊さんしかいない。笑。
・萩原プロを推す理由
近藤千雄(2016最強位)
全チームで一番リーダー感があるので。
●「自分勝手NO.1は誰だ!?」
・多井プロを推す理由
河野高志(8・9期RMUクラウン)
彼とは長い付き合いで、性格をよく知ってるから!
蒼山秀佑(プロ連盟)
良くも悪くもあれだけ目立っているのは好きなように行動しているからだと思います。
森下剛任(王位)
何となくイメージです。
後藤咲(2019最強戦ガールズ西日本担当)
麻雀は強いし尊敬もしてます。でも解説とか聞いてるとたまに実況の人困ってるので自分勝手な部分出てるのかなと思います。
・佐々木プロを推す理由
吉野敦(プロ連盟)
チームスポーツであるフットサルを一緒にやったときも誰にもパスはせず自分勝手なプレーをしてました。この分野においては圧倒的No.1。
・鈴木プロを推す理由
原悠介(最高位戦)
いい意味でポジティブで自分勝手な麻雀が好きです。
文・黒木真生