美人雀士対決は都美が4戦3勝! 200ポイント前後の争いから抜け出すのは? EX風林火山ドラフト会議指名選手オーディション
【2021年5月31〜6月3日】
EX風林火山のドラフト会議指名選手オーディションは、6月に入っても熱戦が続いている。169人もの参加者による対局だけに、既に全日程を終えた打ち手もいればこれから第1節を迎える打ち手など進行はさまざまだが、全員が準決勝進出圏内となる6位以内を目指して打つことに変わりはない。
6/4に公開された配信対局は、美人雀士4名による華やかな戦いとなった。
6/4配信対局メンバー ※ポイント・消化試合数は開始時のもの
都美(日本プロ麻雀協会) 111.1pt 4戦/16戦
中田花奈(日本プロ麻雀連盟) 120.5pt 4戦/16戦
長澤茉里奈(日本プロ麻雀協会) 173.8pt 4戦/16戦
水口美香(日本プロ麻雀協会) 9.5pt 4戦/16戦
初戦はオーラスにドラマがあった。終始ポイントをリードしていた親番の都美が、親番で7巡目にリャンメンテンパイでリーチ。上位を目指すのにポイントはいくらあってもいいということで、トップ目からさらに稼ぎに出た。しかし、そこにチートイツ赤のテンパイを入れていた中田が待ちのツモ切り追っかけリーチを打つと、都美が一発でつかんでしまい、中田に8000を放銃。中田が逆転で、今オーディションの初トップを獲得した。
2戦目以降は都美が強さを見せつける。2戦目では5連続のアガリを決めて大きなトップを獲得すると、3戦目では中田と競りで迎えたオーラスにホンイツトイトイ混老頭のハネ満を水口からアガって連勝。
4戦目ではオーラスにツモタンヤオイーペーコー赤、2000-4000のアガリで4着目から一気にトップまで突き抜け、3連勝でこの日を締めくくった。
都美はこの日、トップ3回2着1回、プラス212.3ポイントの大勝。トータルスコアを323.4ポイントとし、全体2位までランクアップした。中田もトップ1回2着2回で1日の成績はややプラス。対照的に、4戦全て3着の水口、4戦3ラスの長澤にとっては辛い1日となってしまった。
悔しい結果となった長澤だが、素晴らしい場面もあった。4戦目の東4局、中田のを切ってのカン待ちリーチに対し、2フーロして待ちテンパイを入れていた長澤が一発でをつかんでしまう。しかし、自身の好形テンパイでスジに甘えずロン牌を抑え、見事に放銃を回避。実況の小林未沙・解説を務めた藤島健二郎(日本プロ麻雀連盟)も思わず驚きの声をあげる、スーパープレーだった。
6月3日終了時点で、首位は3節を消化している長村大(日本プロ麻雀連盟)の357.7ポイント。2位に都美、3位に金太賢(日本プロ麻雀協会)と続き、ボーダーラインの6位は浅井堂岐(日本プロ麻雀協会)の210.6ポイントとなっている。しかし、現状では200ポイント前後のラインで10人ほどの選手がひしめいており、さらには1節で200ポイント以上の勝ちをたたき出す選手も出てきている。まだまだ準決勝進出圏内の争いは予断を許さない状況が続くだろう。
EX風林火山ニューメンバーオーディションはABEMAプレミアムにて配信中!
6月4日:都美 vs 中田花奈 vs 長澤茉里奈 vs 水口美香 (1回戦)
https://abema.tv/video/episode/558-1_s1_p13
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。