長村大・一井慎也・岩崎啓悟、最終節を迎えた上位陣の結末は? 準決勝圏内には注目の女性プロが進出! EX風林火山ドラフト会議指名選手オーディション
【2021年6月26〜6月27日】
EX風林火山ドラフト会議指名選手オーディションは、いよいよ残すところあと一週間となった。佳境を迎え、準決勝進出圏内を狙う打ち手の闘牌は、さらに熱を帯びてきている。一方、上位で全日程を消化した選手たちも、その動向に注目しているはずだ。
6月27日に収録、28日に配信された対局の組み合わせは、この日の開始時点で準決勝進出ボーダーの6位に位置する長村大(日本プロ麻雀連盟)と、わずかに下に位置する8位・松ヶ瀬隆弥(RMU)の直接対決となった。一井慎也(日本プロ麻雀連盟)岩崎啓悟(日本プロ麻雀協会)も200ポイント以上を持つ上位陣。松ヶ瀬以外の3者はこれが最終節となるだけに、生き残りをかけ、目の前の相手を打ち倒さなければならない。
6/28配信対局メンバー ※ポイント・消化試合数・順位は開始時のもの
長村大(日本プロ麻雀連盟) 357.7pt 12戦/16戦 6位
松ヶ瀬隆弥(RMU) 332.9pt 8戦/16戦 8位
岩崎啓悟(日本プロ麻雀協会) 219.1pt 12戦/16戦 24位
一井慎也(日本プロ麻雀連盟) 233.4pt 12戦/16戦 22位
初戦を取ったのは岩崎。微差で対局が進む中、南2局1本場でリーチ三色ドラドラ赤の12000は12300を松ヶ瀬からアガり、トップを獲得した。
最終節で200ポイントクラスの大勝が欲しい岩崎としては、このトップを足がかりに大きくスコアを伸ばしたいところ。だがそこに、こちらも大勝が必須となる一井が立ちはだかった。2戦目では南場の親番で大物手を決めて点数を稼ぎ、6万点オーバーの大トップを獲得。岩崎は初戦のプラスをここでほぼ吐き出してしまった。
3戦目は長村がリードする展開となるが、岩崎の大物手に捕まって失点し、3着終了。長村としては何としてもポイントを伸ばして準決勝圏内で2次予選を終えたいところだったが、3戦を終えて70ポイント近くを減らし、非常に厳しい展開で最終戦を迎えることとなった。
長村・一井・岩崎の3人にとっては泣いても笑っても最終戦。ポイント状況的にはトップが必須、しかもできる限り大きなトップを取る必要があった。しかし、ここで強さを見せたのが松ヶ瀬。2局連続の満貫ツモなどで他3者を突き放し、4戦目にして初トップを獲得して締めくくった。
序盤からポイント上位をキープしていた長村、後半にポイントを伸ばした一井はいずれも300ポイントオーバーとなったが、全日程を消化した選手の中での6番手以内には入れず、順位による準決勝進出は逃した。だが、印象的な戦いをしてきた二人だけに、もしかしたらWildcardでの選出があるかもしれない。
松ヶ瀬は今節でややポイントを減らして300ポイントをわずかに割り込んだが、準決勝進出圏内の6位以内は十分狙えるポイント状況で最終節を終えることとなった。
配信卓以外では、6/26に最終節を戦った伊達朱里紗(日本プロ麻雀連盟)が100ポイント以上の上積みに成功、暫定3位に浮上して全日程を終えた。上位では、現状5位の澤田唯(日本プロ麻雀連盟)まではスコアが確定。全日程を消化した中での6番手は325.2ポイントで7位につける今井伸吾(最高位戦日本プロ麻雀協会)となっており、下位の選手は、まずはここを目安に戦っていくことになる。
また、6/27に177.7ポイントのプラスを積み上げた平良将太(日本プロ麻雀協会)が暫定15位まで浮上、最終節に望みをつなげた。
今後は上位勢同士による直接対決が組まれることが予想される。どんな戦いになり、誰が誰を蹴落として勝ち上がるのか、対局はより一層緊張感を増しそうだ。
EX風林火山ニューメンバーオーディションはABEMAプレミアムにて配信中!
6月28日:#長村大 VS #松ヶ瀬隆弥 VS #岩崎啓悟 VS #一井慎也(1回戦)
https://abema.tv/video/episode/558-1_s1_p41
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。