俺は絶対に諦めない!
チームと自身の命運を賭けた
U-NEXT Pirates石橋伸洋
勝負の一戦
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2022年4月7日
セミファイナルも残り4試合。
ファイナル行きのチケットは4枚。
1位じゃなくても、たとえ4位でも一向に構わない。
だが、5位はダメだ。
各チームのファンが祈りを込めて、選手とその選択を見つめる。
【第1試合】
東家:石橋伸洋(U-NEXT Pirates)
南家:魚谷侑未(セガサミーフェニックス)
西家:堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)
北家:多井隆晴(渋谷ABEMAS)
東1局、
試合数を考えれば、連対でもいいと考えていたからだろう、慎重に役牌を残しながら進めて、を重ねつつテンパイに辿り着く。待ちはドラとのシャンポン。
ここに、
親の石橋が追いつく!
「チー」
一発を消す魚谷。
堀のもとへ流れ着いた牌の感触は、
実に滑らかなものだった。
「4000-8000」
リーチツモドラドラ裏3。
積極策が実り、開局から堀が抜け出す。
堀の手牌を見つめる石橋。
現状5位のU-NEXT Pirates。
規定により、今シーズン、ファイナルシリーズに進めなければ、選手の入れ替えを余儀なくされる。
この規定は途中で急に出来たものだ。だが、女性選手を入れるルールもそうだったが、決まったものには従わなければならない。
正直なところ、チームの精神的支柱の船長小林や、今シーズンMVPで唯一の女性選手である瑞原を、チームが手放すことは考えづらいと私は思う。
朝倉、そして今日出場の石橋は自らの命運を賭けての勝負。
倍満の親かぶりは痛いが、過去へは戻れない。前を向いて戦うしかない。
魚谷の1000オールを挟んで、東2局1本場、
石橋に赤赤の手が舞い降りる。
が、そこに、
目下のライバル、セガサミーフェニックス魚谷からの追っかけリーチがかかる。