2億4千万の瞳に映った
「侍」本田・ジャパン・朋広の勇姿
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2023年4月20日
「これぞ、セミファイナル。」
という趣の、19日(火)2試合目のメンツ。
ボス戦と言うべき濃厚な対局であった。
そして、次の試合である、21日(木)の1戦目の対局者は…
第1試合
東家:本田朋広(TEAM RAIDEN / 雷電)
南家:勝又健志(EX風林火山)
西家:多井隆晴(渋谷ABEMAS)
北家:小林剛(U-NEXT Pirates)
いや、ほとんど変わってへんやん!!??
各チーム、惜しげもなく大エース投入。
それくらい重要な局面なのだ。
団子状態のセミファイナル中盤戦。
ボーダーを目指すPiratesだけでなく、どのチームにとっても喉から手が出るほどポイントが欲しい。
ここで抜け出してしまえば、プレッシャーの少ない状態で終盤戦を戦える。これが非常に大きいのだ。
なかでも、勝又、多井、小林。彼ら3人は、日またぎの連投となったこの試合でも素晴らしい選択を繰り出していった。
まずは勝又。東3局、
ここから、
打!
これは、親の多井に対応しての選択だ。
下家の多井は、いきなりの対子落としを始めている。牌の並びがいいメンツ手を組んでいる可能性が高い、とみては温存。危険な真ん中のカンチャンから処理した格好だ。
その後、
合わせ打ちも駆使しながら、中頃の牌を連打。徹底してガードを固めていった。
その甲斐あって、
小林のリーチ、多井のプッシュに挟まれながら、オリ切ることに成功。多井に鳴かれそうな部分すら切らないで凌げたのは、勝又が2巡目の時点でこの未来を予知出来ていたからだ。
続いては小林。南2局、
先ほどの勝又と同様に、こちらも手牌のスリム化を図る。
全員が字牌からの切り出し。真っ直ぐに手を進めているのを見ての対応策だ。この手で「ヨーイドン!」のアガリ競争に付き合っても、間に合うはずはない。
ある程度の形を保ちつつ、
全員分の安全牌をまんべんなく持ちながら進める。
小林「チー」
え??
終盤でフリテンカンを鳴いた!!
のトイツを始めとして、守備駒は足りている。
親が仕掛けたのでリーチが来ないこともあり、無理なくテンパイを取れるなら取ろう、という仕掛けだ。
この仕掛けが、
見事成功!
ション牌のを重ね、まわり切ってのテンパイを入れる。
多井だって黙ってはいない。