【 #神域リーグ2023 第二節第6試合観戦記】ヘラクレスの看板娘が大暴れ! 因幡はねるのハネマン麻雀が炸裂【文 #後藤哲冶 】

ヘラクレスの看板娘が
大暴れ!
因幡はねるの
ハネマン麻雀が炸裂!

今年の神域リーグは、大きくチーム編成が変わった影響で去年から同じチームに所属することになった選手は実は2人しかいない。

1人は、歌衣メイカ。昨年大暴れをしてMVPを獲得した歌衣は、昨年から引き続き村上監督に熱望されチームアトラスで戦うこととなった。

そしてもう1人。
それが、因幡はねる。去年と同様に松本監督の元、チームヘラクレスで今年の神域リーグを戦うことになった彼女。

その因幡が去年の表彰式で残したコメントが、今でも印象に残っている。
彼女は神域リーグに出たいとは思いつつも、ドラフトで指名される望みはかなり薄いと感じ、同時視聴すら行っていなかったという。

しかしそんな中で松本監督に指名を受け、めでたくチームヘラクレスの一員へ。

そしてチームメンバーとなってから、その行動力には目を見張るものがあった。
短い間隔での動画投稿、神域リーグメンバーや麻雀プロとのコラボ企画などなど……

(このショート動画は何万回見ても飽きないので是非まだ未視聴の方は是非見て欲しい)

つまりは、彼女もまた神域リーグに欠かせない選手になったのだ。
選ばれるとはとても思っていなかった舞台でも、選ばれたからには自分にできることを全てやる。
そんな姿勢が、また今年も松本監督からの指名を受けるに至った理由なのだと思う。

名実ともにヘラクレスの看板娘とも言うべき存在になった因幡が、初戦を戦う。
ここまでチームは空星が1位、緑仙が2位と素晴らしいバトンを繋いでくれた。

チームヘラクレスの今日を大勝利で終えることができるか。

第6試合
東家 風見くく (チームグラディウス)
南家 鈴木勝  (チームアトラス)
西家 因幡はねる(チームヘラクレス)
北家 鈴木たろう(チームゼウス)

東1局
先制はグラディウスの風見だった。

風見はこの形から【中】をポンし、打【4ピン】
【4ピン】が既に2枚見えており、もう1枚持ってくることはない。
であればここはカン【5ピン】に固定し、マンズの受け入れを1種類増やすことを優先。

これを因幡から捉えた。
余談だが、風見は今自分が感じていることをはっきりと口に出しながら麻雀を打っている所に凄く好感が持てる。
まだ麻雀歴の短い風見だが、それでも必死に自分の考える最適解を導き出そうと努力しているのがとても素晴らしい。

そんな風見と同事務所である因幡が、東1局1本場反撃に出る。

「きたあ!」

思わず叫びたくなるようなテンパイ。
絶好のカン【3ソウ】を入れての【3ピン】【6ピン】【9ピン】待ち。迷いなく因幡はリーチに打って出る。

「返してもらうよ?」

安目ではあるが【9ピン】を風見からアガリ、2600の加点。
東1局で失った点棒をすぐに取り返すことに成功。

東2局。

親番を迎えた勝にドラ赤のチャンス手が舞い込む。
【5ソウ】を引いてイーシャンテン。【中】は風見がポンしている牌で、安全牌だ。

ここはその安全牌の【中】を切った。
もちろん、安全牌を持てなくなるのは怖い。
しかし、13枚という限られた手牌の中で、1枚手牌に必要のない牌を持つというのは、同時にロスも存在することになる。
手が良い時は、怖くても安全牌を手放した方が良いことが多いのだ。
それが親番であれば、尚更。

【7ピン】を引き入れてテンパイ。
待ちはドラ表示牌のカン【8マン】と決して良くはないが、ここは親ということもあり、リーチへ。

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