【 #神域リーグ2023 第8節第22試合観戦記】麻雀のことは、なんだって教えてくれた だから、天宮こころは今日ここで ”ドラゴンガール”の恩返し【文 #後藤哲冶 】

麻雀のことは、
なんだって教えてくれた
だから、天宮こころは
今日ここで
”ドラゴンガール”の恩返し

天宮こころというVtuberを知ったのは、多井が行っているYoutubeでの検討配信だった。

引用元:【Mリーグ牌譜検証_12】検証中にあまみゃが現れてVおじになる最速最強【多井隆晴】

当時まだVtuberをそれほど知らなかった私は、「いったい何を言っているんだろう」とはてなマークが浮かんでいたのをよく覚えている。

「あまみゃは、ドラゴンガールだから」
そう言われていた意味も、当時はよく分かっていなかった。

しかし、それから神域リーグが始まり、天宮が多井と同じアキレスの一員として戦ったシーズンを見届けて。

その後Mリーグの舞台でも、多井の所属する渋谷ABEMASの楽屋でよく映るあまみゃの姿を見て。
多井と天宮が、良い関係を築いてきたのは良く知ることができた。

そんな多井と天宮が、今日初対戦。
天宮は、そんな師とも呼べる存在である多井に、成長した所を見せられるか。

第22試合
東家 天宮こころ (チームゼウス)
南家 因幡はねる (チームヘラクレス)
西家 天開司   (チームグラディウス)
北家 多井隆晴  (チームアキレス)

東1局

親番を迎えた天宮。

「はーたかちゃんの隣、嫌だねー。一番嫌な席座らされた」

開始早々そんな言葉を漏らすのは、天宮。
しかしそれも、尊敬の裏返し。多井の実力を良く知るからこそ、甘い牌を打ってくれないとわかっているからこそ、出る発言だろう。

最初にリードを奪ったのは、元気にヘラクレスに戻ってきてくれた、因幡はねるだった。
先制リーチの天開に追い付いて、迷いなく【3マン】【6マン】リーチ。

「張ったら行くしかない」

チームがトップであっても、打ち方が変わることはない。
ドラドラを従えてのピンフは、勝負手。臆することなく勝負へ。

こういった積み重ねが、因幡を、そしてヘラクレスを支えている。
先日行われた歌衣メイカ主催の『雷漢戦』でも優勝した勢いそのままに、因幡がまずは2000、4000の加点に成功。

東2局、この神域リーグで不振にあえぐ打ち手が必死に藻掻いていた。

天開司
前回登板では逆転の目を残すリーチを放つものの阻まれた彼は、未だにこの神域リーグでトップを取れずにいる。
なんとかマイナスに沈むチームのためにもトップを持ち帰りたいところだが、ここも先制リーチを打たれてしまった。
安全牌は、ただの1枚もない。

であれば、行くしかない。
リーチに通っていない【2マン】を切った後に

更に【5ソウ】を引いて打【6ピン】
リーチに通っていない牌を押すのは怖い。
しかしもう、そうも言っていられない状況だ。

追い付いた!
【3マン】を引いてテンパイ。【1ソウ】【4ソウ】の高目イーペーコー。ドラ2枚の勝負手だ。

【3ソウ】を切ってリーチ……

するものの、直後にツモられてしまう。
多井の700、1300のアガリ。リーチ棒も持っていかれてしまう間の悪さが、今季の天開の運の無さを象徴しているかのようだ。

続く、東3局

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \ほぼ毎日4コマ最新⑤巻 好評発売中/