グラビアで見せない悔しさを胸に
中田花奈が敗北の中で選んだ最善
文・東川亮【月曜臨時ライター】2024年2月5日
https://twitter.com/magazine_young/status/1754268594018427387
2月5日に発売された「週刊ヤングマガジン」の表紙を飾ったのは、元乃木坂46・中田花奈だった。アイドルグループで長く活躍した彼女だが、「色気3倍満」というキャッチが示すように、今では麻雀界のアイコンの一人と言ってもいいだろう。
一方で、中田と共に高宮まり、東城りお、そして非Mリーガーからさくら美緒プロという3名が「プロ雀士」としてグラビアに登場したのも見逃せない。麻雀プロの中には華やかなルックスの女性も数多くいるが、そんな彼女たちに麻雀界の外からスポットが当たるというのも、麻雀との新たな接点が生まれるきっかけになると思う。
そして、そんな彼女たちが大和証券Mリーグという注目される舞台で真剣勝負を繰り広げているのも、麻雀界の大きな特徴の一つ。2月5日の第1試合は、グラビアに登場した中田、高宮が出場。ヤングマガジンでMリーグを知った人たちへのフックとなるにはうってつけの一戦となった。
第1試合

東家:高宮まり(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
南家:本田朋広(TEAM RAIDEN / 雷電)
西家:鈴木優(U-NEXT Pirates)
北家:中田花奈(BEAST Japanext)

東1局、いきなり高宮が魅せる。今日もリボンをつけての出場だ。

6巡目、2メンツが完成しているところでリャンカン形(135や579などのカンチャン受けが複合している形)の選択。

高宮は切りでのカン
受け固定を選択。
が2枚切られて自身の目から3枚見え、相対的に隣の
はあまり持たれていないと見たか。また、さらにマンズを引ければ好形変化や手役も期待できる。

狙い通りにマンズを伸ばしてリーチ、ここで切りが効いてくる。高宮の河は
切りのあとにマンズの愚形ターツを払ったような並びになっている。こうなると好形リーチも予測でき、
のスジの
はやや盲点になりやすい。

これに一発で飛び込んでしまったのが中田。ご覧の通り手の形はあまりよくなく、リーチの現物や通りやすそうな1枚切れの北もあったが、カンが埋まって少し形が整ったことで押し返したい欲が生まれ、守備に振り切れない選択になったか。

ただ、ここはロン牌を釣り出す工夫をこらした高宮の打ち方が見事だったと思う。は山にも2枚残っており、ここで打たれずともアガリの期待は十分にあった。裏ドラが乗っての12000は、見事な手順のご褒美といったところか。

手痛い放銃に表情を歪める中田。そこに対し、さらなる逆風が襲う。

次局、をポンした本田に対して
を切ったら「ロン」の声。
開かれた手はホンイツ赤の8000は8300。
は本田のオタ風で、数巡はつかめば誰でも切りそうな牌だったが、それをすぐにつかんでしまったところはアンラッキー。とは言え、これで中田は開始2局で2万点以上を失ってしまった。

その後、中田は東2局に本田から2600、南1局に2000-4000とアガリを重ね、持ち点を回復。

迎えた南2局、意見が分かれそうな選択があった。

12巡目、中田がテンパイ。7巡目にから
を切り、カン
を固定して手を組むと、そこが最後まで残った。打ち手によってはノータイムでリーチと行きそうな形だ。ただ、中田は少考し、

テンパイ打牌のを縦置き、役無しのダマテンとした。もちろんアガれたらそれがベストだが、場にピンズの真ん中が見えておらず、カン
は決して良い待ちには見えない。また、南場で使いにくいドラの
が1枚も見えておらず、誰かが固めていて高打点の押し返しが来ることも頭をよぎったと思われる。

そしてオタ風のポンに続いて
チー、最終手出しが
という優に対して、
でオリた。
で当たったとしても、
がオタ風で優の役牌もかなり絞れてきている以上、高い手のパターンはかなり限られる。
一方で、点数状況を見ても上より下が圧倒的に近く、優にまくられてのラス落ちが最悪だ。傍から見ればくらいは行ってもいいように見えたが、それでもラフな攻めでリスクを負わないのが中田の打ち方なのだろう。

この局は全員ノーテンで流局となった。

中田は南4局の親番でリーチをかけ、アガリトップのテンパイを入れていた高宮から一発で出アガリ、リーチ一発赤赤の12000を直撃する。高宮は勝利を目前にして、本田にリードを許してしまった。

中田の逆転への期待感が高まる中で、続く南4局1本場もポン、加カンから
待ちテンパイを入れる。打点こそ安いが、それよりもまずは連荘狙いだ。

だが、なかなかアガリが迎えないまま局は終盤に入り、本田が待ちのリーチをかけると、

直後に優もチートイツでテンパイ、待ちで追っかけリーチをかけた。

当然押したい中田。しかし一発目につかんだのは新ドラの。
切りリーチの本田と
切りリーチの優、どちらにも切りにくいことこの上ない。特に優への放銃はラス落ちすら現実的にあり得る。