セガサミーフェニックス
社内PVに行ってきた
文・東川亮【月曜担当ライター】2023年10月30日
10月30日の大和証券Mリーグ・第1試合は、お誘いをいただいてセガサミーフェニックスの社内パブリックビューイング(PV)で観戦した。
コロナ禍が明けて以降、このような有観客イベントはいくつかのチームが行っているが、中でもフェニックスは本社内にイベントスペースを有していることもあり、非常に積極的にイベントを行うチームの一つである。
会場には司会の河野直也、この日出場がなかった醍醐大、そして監督の近藤誠一が登場。ハロウィンということで「ジャック・オー・ランタン」の帽子をかぶり、会場に集まったファンと共に熱戦を見守っていた。
今回の記事は、そのときの様子を交えながら、フェニックス目線でつづっていく。
第1試合
東家:佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘俱楽部)
南家:岡田紗佳(KADOKAWAサクラナイツ)
西家:茅森早香(セガサミーフェニックス)
北家:多井隆晴(渋谷ABEMAS)
会場では集まったファン向けにスティックバルーンを配布し、盛り上がるポイントではそれを打ち鳴らす。まずは選手入場の場面。司会の河野はフェニックスPVに何度か参加しており、ファンをあおるポイントもバッチリだ。
東1局、さっそく茅森が攻撃。岡田の4巡目先制リーチに対して、待ちのタンヤオピンフドラ1でテンパイし、追っかけリーチ。この時点でお互いのリーチの残り枚数は、岡田が3に対して茅森がなんと1。それでも勝てるときは勝てるのが麻雀だが…
茅森の最後のアガリ牌を多井が吸収。
「やめろー!」会場から悲鳴が上がる。
「多井さん切ってくれ!」の声も。
願いもむなしく、茅森が岡田のロン牌をつかんで8000の放銃となってしまっ
た。
表情を曇らせる茅森に対し、「ナイスリーチ!」の声が飛ぶ。結果はついてこなかったが、しっかりと手を組んでぶつかった1局であり、過程に関しては納得と言ったところ。
東2局、再び茅森がリーチ。今回もタンヤオピンフ赤で打点は十分。
今回の待ちも、リーチ時点では山に 1枚しか残っていなかった。
ただ、今回は岡田が直前に1シャンテンを広げるため、を残していた。3メンチャンリャンメンにシャンポンと超好形で打点もあるが、テンパイしたときにはが出ていくパターンがほとんど。フェニックスファンのボルテージが高まる中…
「なんだそのツモ!?」
岡田がラスト1枚のを引き入れ、と雀頭を振り替える。
これでが余らなくなってしまった。
そして、岡田が最終盤でを引き入れて待ちのリーチを敢行。勝ちがないことを知らない茅森が、ツモ山に手を伸ばす。
「やめろー!!」
「あぶねー!!」
引いたのは隣の。流局し、安堵の空気が会場に流れた。
「まあ、テンパイ料で加点していますからね!」
すかさずポジ要素を拾って盛り上げる河野、さすがのひと言。
東2局3本場、苦戦が続く茅森に初アガリが生まれる。リーチツモの500-1000は800-1300。
「茅森って打点女王って言われているけど、今シーズンは平均打点が5000点くらいしかないんだよね。これでまた下がったんじゃないかな」
近藤が茅森の打点について触れる。
「…まあ、平均打点ってあまり関係ないんだけどね」
実際、その通り。
東4局は300-500のツモアガリ。ただ、親の多井のリーチを蹴るアガリであり、その価値は打点以上に大きい。
それを分かっている会場も、アガリを喜んで盛り上がっていく。さあ南場だ。
南1局。
局が後半に差し掛かったところでようやく茅森の手が1シャンテンになる。しかし、ここで出ていくのがドラというのがどうにもしっくりこない。