謙虚さが成し得た大偉業
文・坪川義昭【金曜臨時ライター】2024年1月19日
第2試合
東家:鈴木優(U-NEXT Pirates)
南家:中田花奈(BEAST Japanext)
西家:萩原聖人(TEAM雷電)
北家:日向藍子(渋谷ABEMAS)
昨年末に新記録が樹立された。
Mリーグにおいて初の個人5連勝を達成したのがU-NEXT Piratesに所属する鈴木優だ。
対局室へ向かう途中も『6連勝も達成してくるよ』とファンに笑顔を振り撒いてくれた。
偉業を達成した優が記録を伸ばすのか、誰がストッパーとして立ちはだかるのか。
視聴者の眼が優に集まった。
東1局
優の親番で日向が軽快に仕掛けを入れた。
周りにとってはこの段階で進行速度、打点は不明であり『放銃すると高いかもしれない』という恐怖と戦うことになる。
更に日向からポンの発声が聞こえた。
ドラのである。これにて役牌3丁とドラが3枚でハネマンの完成である。
この仕掛けにドラを被せてくるような民族はこの卓に1人しかいない。
日向のテンパイ打牌をポンして、こちらも親のハネマンイーシャンテンである。
アガリの筋道が見えたら仕掛けに対してもリャンシャンテンからドラを手放し、安全牌を残すことでテンパイの入ったライバルと勝負する回数を減らす。
実に優らしい麻雀だ。
すぐさま18000点のテンパイを入れて、ここからは一対一のどちらも引けない捲り合いが開始となる。
この競り合いに勝つようなことがあれば開局早々に記録更新がチラついてくるだろう。
意地を見せ、この勝負を制したのは日向だった。
一筋縄にはいかない。
東3局
先程の競り負けもなんのその。
絶好の入り目で3メンチャンリーチと出るのだが…
を仕掛けていた中田が猛プッシュをみせる。こちらも自信の3メンチャンテンパイだ。
この男も当然黙っていない。連投の萩原だ。
リャンメン待ちもシャンポン待ちも見えている枚数が同じであれば山に眠っていそう待ちを選ぶ。しっかりと枚数の多い待ちを選び抜いた。
今度は中田の勝ちだ。
優の連勝記録に黄色信号が灯る。