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(左から)松本吉弘 多井隆晴 日向藍子 白鳥翔 塚本泰隆監督
「Mリーグはチーム戦なので、個人が4人いて、というよりは、4人で一つのチームでやっています。僕、そこに目覚めたんですよ。初めてチームというものを意識している、それが今なので。この4人で船を漕いでいたり飛行機に乗っていたりして、誰か変わったときに連係が合いますか? という話なんですよ。この4人でABEMASでいて、今の監督もこの4人のことを大切にしてくれているし、メンバーがコロコロ変わっていったら、最初にこの4人を選んだ藤田さんの見る目がなかった、みたくなっちゃうわけですよ。だからABEMASだけは10年同じ4人で、僕が年老いていられなくなるまでは、僕はこの4人でいたいです。
去年は『負けた』みたいな感じでいろいろ報道されていますけど、勝ちましたよ? レギュラーシーズンを通過したらいい、というレギュレーションの下で我々は戦っていて、だから6年連続勝ちましたけど、何か? 優勝するだけが麻雀ですか?
というわけで今年も、まずはレギュラーシーズンを通過して、チーム編成を変えるというレギュレーションに引っかからない、この4人がMリーガーでいること、ABEMASでいることが僕の中で一番大切なので、いったんそれです。それをクリアしたら心の余裕が出ますし、ここからはてっぺん目指そうぜと。僕はそれしか考えていないので。個人的に言えば最高スコア賞を獲って全冠制覇して、伊達さんを越えたいなと。僕は優勝もしているので、そういう目標はちらっと浮かぶんですけど、そんなことよりもやっぱり、レギュラー通過で。実際、あとちょっとアガれば個人スコア賞だとしても、今終わればレギュラーシーズン通過が確定するなら、ギリギリだったら僕は親で伏せます。個人スコアなんかよりもレギュラーシーズン通過を大事にしたいので。それだけです、僕は。通過したときにもう一回取材してくれませんか? そのときは本当に優勝目指します」
「具体的な目標として、毎年『3桁プラス』と言っていましたけど、今年に関しては『MVP』と初めて言いました。実際には回数とか短期のブレとかもあるので、実際には『MVP争いに絡む』というのが目標かなと思っています。あとはよく『誰よりポイント上に行きたいですか?』と聞かれますけど、冷静に考えた結果、この3人(チームメート)より上、4人の中で一番上のポイントを取って、チーム内でマウントを取りたいなと思います」
「成績について、3桁とかは意識していません。1ポイントでも多く、4人全員がその意識で1つもこぼさない気持ちで全て持って帰ってくれば、600、700とかポイントを持っていたときの状態に戻せると思います。優勝を狙うのは全チーム当たり前なんですけど、まずはファイナルですね。各々、そこの感覚が違うと思うんですよ。絶対に全員『やり返してやる』『勝つ』という気持ちは一緒だと思いますけど、まずはあそこの舞台に立つのが大前提、という感じで僕はやりたいと思います。去年散々やられたので、雪辱を果たしたいと思います。
(チームメートが試合に出たがっていることについて)めっちゃうれしいです。今までは『出たいときは松本行かせておけばいいんだ』みたいな感じで、少し寂しさを感じていました。みんなが『出たい!』『いや、俺が行く!』というのがいいなと思っていたので、でもそれを言ってくれているから(日向)藍子ちゃんとかは気を使ってくれていたんですけど、この2人(多井・白鳥)が熱を出してくれた、こういうチーム状況はすごくうれしいです。余計に藍子ちゃんが引いて『どうぞ、どうぞ』となると思いますけど、うれしいなと思うので、4人ともいい方向を見て、今シーズンを迎えられると思います」
「今は緊張していますね。私、今日はPVの解説をやるんですけど、既に地に足がついていない感じです。前回ファイナルに行けなかったことが、心にずっしりきたんだと思います。最低ファイナルというのは私も一緒の見解です。去年は結構攻めに回って打ち方を変えていたので、これ以上変えちゃうと私の今までの姿がいなくなっちゃうと思って、なのでもうちょっとバランスを見ながら、チームメートの3人も日々進化しているので、そこを見て、指針を定めながら、一緒にやりたい方向性を共有しつつ、後半は戦うようなイメージでいます」
塚本泰隆監督
「昨シーズン、選手のみなさんは僕にとっても1年目で、大きな経験になったと思います。長い歴史の中で、あの1年があったから、という1年になったのかなと思っています。改めて、選手のみなさんが今年の意気込みをお話ししてくれたんですけど、僕自身は何も不安視していないですし、王者ABEMASという、Mリーグの中心でいる、そういう戦いを今シーズンもしてくれると信じています」