Mリーグ2018
ベストオブ【茅森早香】
21人のMリーガー名場面集
文・masasio
「プロスペクト理論」
というものがある。
株やFXなどを行っている方は耳にしたことがあるのではないだろうか。
難しいことは私にも分からないが、簡単に言うと―
人は、利益を得る場面では「確実に手に入れること」を優先し、逆に、損失を被る場面では「最大限に回避すること」を優先する。
というものだそうだ。
例を出すと
質問1
A.無条件で100万円もらえる
B.じゃんけんで勝ったら200万円、負けたらゼロ(あいこはもう1回)
質問2 200万円の負債があるとして
A.無条件で100万円負債が減る
B.じゃんけんで勝ったら負債は無しになるが、負けたらそのまま
この二つの質問はどの選択も期待値は100万円で変わらないのだが、質問1だとAを選ぶ人が多く、質問2だとBを選ぶ人が多くなるそうだ。
なるほどそう言われてみればそのような気もする。
人間というのは曖昧なもので、期待値が同じでも、得するか損するかで感じ方が違うようだ。
麻雀というゲームは局面局面に応じて、損得を正確に判断して選択することが求められる。
ただし、プレイヤーも人間。
難しい局面では正確な判断を欠いてしまうこともあるだろう。
麻雀というゲームは人間にとって実に厄介なものなのだ。
今回は、心理的に判断を誤りそうな局面にもかかわらず、正確な選択をして、見事にアガリ切った局面を紹介したいと思う。
今回紹介するのは・・・
天才、茅森早香!!
1月11日第2戦
東1局
まずは園田が遠いところから仕掛ける
お馴染みの遠いところからの仕掛けだが、今回はドラが。
123の三色をメインに、ドラ重なりを見る。
ドラがだけに他家にとってもかなりやりづらいだろう。
見事に1番乗りでテンパイ
他家には特に仕掛けもない。
自然にドラのを切ってテンパイに取った。
そのを茅森がポン!
ポンテンで待ちのマンガン。
これはチャンス!
さらに次巡赤を持ってきてハネマンに昇格!!
あれ?
なんとをツモ切った。
そう思い出していただきたい。
この時園田の手は・・・