二階堂亜樹・滝沢和典
勝又健志“EX風林火山”
揃い踏み!「軍師・勝又健志
の麻雀IQ上昇塾」にキンマ
webの観戦記者が潜入!
文・東川亮 2019年12月10日
12月10日、東京都・溜池山王の「麻雀HOLIC」にて、EX風林火山・勝又健志による「麻雀IQ上昇塾」が開催された。この講座は限定12名の参加者を集めて行われるプレミアムイベントで、講師が勝又、サポートを二階堂亜樹、滝沢和典が務めるという、豪華な内容となっている。
開催は、テーマごとに分けられた全5回を予定。初回となる今回は、「手の組み方」をテーマに、「5ブロックと6ブロック」「手役と牌効率」などの単元についての講義が行われた
講義では勝又が参加者一人ひとりに質問を投げかけてやりとりをし、例題となる牌姿を出しながら、より良い形でアガリに向かうための考え方について解説を行っていった。
時折ジョークで笑いも起きる和やかな雰囲気ながら、講義自体は非常に締まった内容となっていた。参加者も勝又の話す内容をメモするなどしながら、「麻雀軍師」の教えを自分の力とするべく、真剣に講義へと耳を傾けていた。
熱のこもった講義はおよそ1時間で終了。その後は講義の内容を元に、実際の麻雀の中で判断を学ぶ実践編へと移った。
実践編は参加者を3組に分け、2組は対局をしながらEX風林火山の選手たちのアドバイスを受ける、という形で進行。
残る1組は放送卓で録画しながら1局を打ち、終了後には行われた対局の映像を参加者全員で見ながら、勝又をはじめとするEX風林火山の選手たちが手牌進行や判断についてコメントをしていく、という形で行われた。また、参加者から選手たちへの質問も数多くされており、各自がこの時間を有意義なものにしようという意欲がひしひしと感じられた。
このために愛知から来たという参加者の方は、「遠くから来たかいがありました。勝又プロの講義は麻雀放送のときと同様、非常に分かりやすくて勉強になりました」と、今日の講義に大変満足していた様子。
また、個人的に参加していたという日本プロ麻雀連盟の浜野太陽プロは、「以前に勝又プロの指導を受けたことはあったんですけど、今日はアマチュアの方もいらっしゃるということで、いろいろなレベルの人に伝わるよう、それぞれの人の考え方を肯定しつつご自身の意見を分かりやすく言ってくださるのが印象的でした。話している内容がスーッと入ってきました」と、元塾講師という勝又の指導に舌を巻いていた。
終了後はEX風林火山のグッズ販売や3選手との交流の場が設けられ、和やかな雰囲気の中で、「麻雀IQ上昇塾」第1回が終了した。
なお、次回以降は「悪い手が来たときの考え方」「河を利用した戦い方」などのテーマで講義が行われる予定となっている。次回以降に初めて来た人でも、基本的には問題なく学べる内容になっているとのことだ。
「終わった後にみなさんから『すごく勉強になった』という声をかけてもらえたのはすごく嬉しかったですし、次も頑張ろうというやりがいが生まれました。一人ひとり実力は違うのですが、みなさんにより良い形のものがお届けできるよう、また考えて工夫していきたいと思います。
実際の対局を見ながら解説されるというのは恥ずかしいと感じる人が多いと思うんですけど、録画しておくと後で見返せますし、人に見られていることで、普段なんとなく切ってしまうところでもちゃんと考えようというふうになるので、これはいい試みだと思います。
僕自身、元々塾の先生をやっていたこともあって、こういう勉強会とかはすごく好きなので、楽しくできましたし、楽しいからこそより一層頑張りたいと思います」
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。