麻雀閻魔・前原雄大の超攻撃
そしてわずかなチャンスを
生かしたゼウス
鈴木たろうの選択
麻雀最強戦2020
「超攻撃型プロ決戦」
【A卓】担当記者:東川亮 2020年2月16日(日)
今年も「麻雀最強戦」が始まった。
近代麻雀プレゼンツとして行われる、「日本で一番麻雀が強いヤツ」を決める戦い。
過去にあまたの名勝負・名場面を生んできたこの舞台で、今年は一体どんなドラマが見られるのだろうか。
今年からはレギュレーションが変わり、前年度覇者「最強位」であるプロ棋士・鈴木大介を除き、昨年まであった団体王者などのシード枠がなくなった。
つまり最強位を決めるファイナルに進出するためには、必ずそこに至る戦いを勝ち抜かなければならない、ということだ。
2/16には、ファイナルに至る最初の戦い
「麻雀最強戦2020 超攻撃型 プロ決戦」
が行われた。
その名に恥じぬ超攻撃的雀士8名が名を連ねた激闘から、本記事では2位以内に入ることで決勝卓への進出が決まる、予選A卓の激闘をお届けする。
A卓出場者はこちらの4名。
「卓上の暴君」瀬戸熊直樹。
鋭い攻め筋に定評があり、親番での猛連荘「クマクマタイム」に入ったら、もうこの男は止められない。
親番での超攻撃こそ、決勝卓への最短ルートだ。
「ゼウスの選択」鈴木たろう。
時に見る者を驚かせる意外な選択を見せ、それを最高の結果へと結びつける男。
この日も、神の選択が決まるか。
「プロ雀士サル」猿川真寿。
麻雀最強戦を始め、数々の舞台で勝負強さを発揮していたこの男に、ついた異名は「モンキーマジック」。
魔法の手筋で、決勝卓への道を切り開きたい。
「麻雀閻魔」前原雄大。
門前・仕掛けと多彩な攻撃を駆使する打ち手で、特に代名詞となった「がらくたリーチ」は打点以上に相手へのダメージを与える。
通称「がらリー」が決まれば、決勝卓も目前だ。
東家:たろう 南家:前原 西家:瀬戸熊 北家:猿川
開局早々、前原の「がらくたリーチ」が火を噴いた。
東1局4巡目でカン待ち即リーチ。
マンズ三メンチャンを生かした好形変化などを見る打ち手も多そうだが、前原のリーチモーションにはよどみがなかった。
そしてこれを、なんと一発ツモ。
打点こそ1000-2000だが、「前原雄大ここにあり」と言わんばかりのインパクト十分な一撃だ。
そして東4局1本場からは、まさに前原劇場。
ここでも早々にテンパイ一番乗りを果たし、リーチ。
しかもドラ含みのノベタン待ち、イーペーコーもあって今回は打点も十分だ。
そして安目とは言え、またしても一発ツモで2000-4000は2100-4100。
南1局、たろうの親番では役あり(イーペーコー)のカン待ちを今度はヤミテンに構え、そのままツモって500-1000。
南2局の親番ではのポンから入ると、も鳴き、
を重ねてテンパイ。