西原理恵子 & 山崎一夫 ギャンブルを仕事にしてる人たち!

金子プロの場合、他のギャンブルも楽しみながら、雀荘「KO」の経営にも成功しています。

続いて小島武雄プロが最初の会長になって創立したのが、日本プロ麻雀連盟です。
誰もが認めるトッププロの荒正義さんは、リーグ戦でも裏麻雀でも、鬼のように強く、作家や原作者として成功しています。

●プロ団体には所属していなくても、ネット麻雀と雀ゴロ稼業(とダンス)で実力を発揮している、福地誠さんのようなケースもあります。

実戦に裏打ちされた麻雀理論と、説得力のあるデータに信頼感があります。
つまり「こう打てば、この成績に近づく」と言う再現性があると。

先のパチプロ、田山幸則さんの「パチプロ日記」などのデータは、当然のことながら本物です。

当時一部のパチプロや漫画家で、故意か偶然か分かりませんが「理論上有りえない」ような実践データを報告する人もいました。
今より統計リテラシーのレベルが低くかったんですね。

●雀荘の従業員。まずここからスタートって人も多いです。プロになるにしても、ライターを目指すにしても麻雀の腕を上げるための実戦には、ゲーム代などのお金がかかります。仕事で稼ぎながら実戦ができるのがメリットです。

ゲーム代を払いながら自腹打ち、後で全部ないしは一部をバックされるケースが多いです。

バックが無い場合は、最初から時給が高めなので、どちらでもあまり変わりません。

①好きな仕事で②ご飯が食べられて③みんなも喜んでくれるの、②まで来たのでしょうか?

甘い!

フリー雀荘のお客さんのレベルは高いので、そう簡単には勝たせてくれないんです。
また、勝ちにこだわり過ぎた感じの悪い麻雀では、誰も喜んでくれません。

●ちょっと違うのが、雀荘や高レートの本走スタッフ(打ち子・裏メン)。

今から十年以上前のことですが、ある古参の有名プロが、私の雀荘で遊びながら、歌舞伎町の高レートの店の裏メンバーをやってました。当時は名前のように完全にお客さんのフリをしていたんです。

現在主流の低レートでは、トップ率が25%よりちょっといいくらいでは、ゲーム代負けする可能性が高いので、雀荘やハウスから時給やゲーム代バックを貰いながら稼ぎます。

接客などの雀荘の仕事はしないので、麻雀に集中できるのがメリットです。
条件にもよりますが、これでも勝ち続けるのはたいへんです。できれば低レートよりも、先のプロの裏メンのような
高レートが有利です。

レートに応じてゲーム代の絶対額は高くなりますが、相対的には安くなります。
ただし、自分の実力での理論上の稼ぎは、あらかじめ計算しておきましょう。

運よく高収入を得た時に、それが続くものだと勘違いして、無駄遣いしてしまいますからね。
不運が続くいた時に、せっかく勝てる仕事なのに続かなくなってしまうのはもったいない。

私は公営ギャンブル以外の、グレーゾーンのギャンブル経験が長いので、そういうギャ
ンブラーをたくさん見てるんです。

パチンコなどは、期待修理アプリを利用すれば良さそう(私は経験無し)ですが、麻雀の場合は自分で計算するか、最高位戦の村上淳プロのように、収支データを公開しているプロのデータに、自分の条件を当てはめてみるのもいいですね。

麻雀関係の仕事は、他にも雀荘の経営や、麻雀団体の運営、麻雀動画の配信、オンラインゲームの開発運営など、たくさんあります。

集中的にチャレンジしてみてはどうでしょう。

 

(文:山崎一夫/イラスト:西原理恵子■初出「近代麻雀」2014年7月1日号)

●西原理恵子公式HP「鳥頭の城」⇒ http://www.toriatama.net/
●山崎一夫のブログ・twitter・Facebook・HPは「麻雀たぬ」共通です。⇒ http://mj-tanu.com/

さいばら&山崎の でかぴん麻雀入門は毎週水曜更新!!(次回は4月29日更新予定)

 

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