勝てるギャンブルは
グレーな種目に多い
麻雀で大金を稼ぐのは、理論上は簡単です。
●高い安定した勝率。
●できるだけ高レート。
●ゲーム数を増やすです。
私はかつて銀玉親方として、パチンコ攻略ライターをやってましたが、パチンコもだいたい同じです。
●その時代はクギ読みや攻略法で勝てた。
●高レートの一発台や連チャン機で勝負。
●稼働率を上げる、などです。
私の経験では。、超一級の攻略法で2週間で100万円くらいでした。
「パチンコ必勝ガイド」の実験室では永久連チャン打法すら開発されたんです。
こうした攻略法のおかげで、大金を稼いだり、借金を返した人もいました。
そのあおりでホールが倒産することもあったほどですから。
私はギャンブルライターを数十年やってますが、勝ちやすいギャンブルとして、麻雀とパチンコ・パチスロを挙げています。
公営ギャンブルよりも控除率(手数料)が低くて情報格差や技術格差が、勝利に繋がりやすいからです。
ただし、控除率が低くても、技術が関与しにくいものは難しい。
たとえば公営ギャンブルの25%に比べ、カジノのルーレットは5%くらい。
日本人に人気のバカラは3%程度ですが勝てる理由はありません。
宝くじに至っては50%で、しかも技術が関与する余地はまったく無いので、さらに勝つのが難しくなります。
もちろん、私はこれらを否定しません。
かつては地下カジノのバカラに鼻の下までハマったこともあります。
「年末に一億円くらい欲しい」
と思えばやはり宝くじです。
期待値(平均収支)が大幅にマイナスでも大きな楽しみがあります。
●勝つ可能性は低いけど楽しけりゃいい。
●事実と価値の問題は別もの。
と割り切って勝負しましょう。
冒頭に「麻雀で大金を稼ぐのは、理論上は簡単」と書きました。
●高い安定した勝率。
●できるだけ高レート。
●ゲーム数を増やす。
高い勝率は、低コストのオンランイ麻雀で時間をかけて腕を磨けば身に付くと思います。
麻雀の統計的な常識もチェックしておきましょう。
雀荘勤務でリアルな実戦経験を積むのもいいですね。
でも実際には「高レート」と「ゲーム数」の壁があるので、そう簡単ではありません。
昔のバブル経済の時は、巷に2-2-6の東風戦のフリー雀荘があったり、高レートのマンションで勝負する人たちもいました。
ある無頼派の作家のレートはチップ1枚が五千円のクレイジーぶりでした。
当時は腕のいい麻雀打ちは、大金を掴んだ人もいました。
ただし、誰でも打てる2-2-6のフリーでは、勝てるのは月五十万円が限界です。
それも店の月間レースの賞金込みでやっとですから、1店舗に1人ということですね。
それ以上稼ぎたければ、高レートのセットやマンション麻雀に潜り込むしかありません。
潜り込むと書きましたが、麻雀で飯を食ってると知れると、あまり歓迎されないんです。
いったんメンツに加えて貰ってもやがて排除されありとか。
●マナ悪だったりセコい麻雀はセットに誘われなくなる。
●ハウスから出入り禁止を食らう。
●同業者に脅される。
などです。
かつてのパチンコもそうでしたが、情報誌に出ないような秘密の攻略法を使っていると、同業者に脅かされたりするんで
昔の麻雀劇画に、
「賭場に入ったら全員がとてつもなく強い雀ゴロだった」
て設定をたまに見ましたが、無理です。
とっくに打ち手もハウスも潰れているハズです。
●高レートは入るのが難しい。
●客もハウスもパンクして、長続きしないんです。
ギャンブルは勝率を上げると
負け金額が増える?
レートの問題は今の麻雀プロにとっても深刻だと聞きました。
タイトルを獲って有名になれば、ゲストなどの仕事が増えます。
新しい仕事が低レートのフリー雀荘のゲストの場合、勝率はあまり変わらないので、実質収入が減ってしまうこともあるんだそうです。
ノーレートだとなおさらです。
高レートに潜り込んで「10回打って1トップ分浮く」ほうが稼げるんです。
もちろんそのためにプロになったワケじゃないでしょうけどね。
情報と技術関与が大きいギャンブルは、頑張れば勝率を上げることができます。
私もたまに公営ギャンブルをやりますが、どの種目もまったくの素人なので、回収率は最悪です。
年末の競輪グランプリに、毎年のように出かけていたこともありますが、お金が増えたことは一度もありません。
でも回数が少ないので、負け金額はたいしたことがありません。
ほとんどの種目で言えることですが、腕が良くなっても、控除率をカバーできないと、却って負けの総額が増える傾向にあります。
先に述べたゲーム数や稼働率が増えてしまいうからです。
ギャンブルの基本的な構造なので、覚えておきましょう。
私はギャンブルは若いころからやったほうがいいと本気で思っています。
痛い目に遭うかもしれませんが、自分でリスクを引き受ける態度は、いずれ役立つと思います。
(文:山崎一夫/イラスト:西原理恵子■初出「近代麻雀」2014年12月15日号)
●西原理恵子公式HP「鳥頭の城」⇒ http://www.toriatama.net/
●山崎一夫のブログ・twitter・Facebook・HPは「麻雀たぬ」共通です。⇒ http://mj-tanu.com/
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