しかし、高宮は長考する。
Mリーグでもあまり見せなかった、高宮の大長考。
その間約3分。永遠にも似た時が流れた。
さすがの黒沢も、気が気でなかっただろう。
そして長考の末、高宮はをそっと河に置いた。
古谷も最後のツモに力を込めるが、その牌が手元に引き寄せられることは無かった。
静かに河に置かれたが、試合の終わりを告げた。
「自分の打牌で試合を決めるのが嫌だった」と語る高宮。
彼女もまた、自分の信念の中で戦っていたのである。
そして、飛び切りの笑顔で勝利を喜ぶ黒沢。
最強戦との相性の悪さを克服し、「セレブ打法」でファイナルへの切符を掴み取った。
1位 黒沢咲
2位 高宮まり
3位 古谷知美
4位 西嶋千春
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