熱論!Mリーグ【Mon】
大接戦のオーラスを経て、
萩原聖人は復調することが
できるのか?
文・ゆうせー【月曜担当ライター】2019年12月16日
近藤誠一が大きく抜け出す展開となった2戦目。
我慢を重ねてきた萩原聖人、
南3局に、
このリーチピンフ裏裏を、2着目だった高宮まりから直撃することに成功する。
これで、
2~4着までがわずか1900点差の状態でオーラスを迎えることとなった。焦点は2着争いであろう。
微差2着目、萩原の配牌を見てみると、
役牌のがトイツ。アンコも一つあって、アガリを目指すには良い配牌だ。
萩原の第一打は、
。
2巡目に入り、
親の勝又健志がを切ってきた。
萩原は、
スルー。
萩原は、四暗刻での一発逆転トップを狙っていたのではないだろうか。たしかに役満をツモアガれば劇的な逆転優勝となる。
しかし、厳しい書き方になってしまうが、この切りとスルーは好判断だとは到底言い難い。2着争いが激化しているこの局面では、自身が最速でアガることで現状の2着を死守するべきだ。3着に落ちた場合には順位点として20000点のマイナス。4着になってしまったら順位点のマイナスは40000点にもなってしまう。
という特急券を活かした手組をするためにも、第一打は、くっつく枚数が3枚しかないかを打って、残し。さらには一枚目から鳴くのがよかったように思われる。
自身のツモ番でを引いて打。
ここでライバルからも動きが入る。
ラス目の高宮がをポン。アガリを目指してきた。
萩原、間に合うか…
が鳴けた!!ここは打として広いイーシャンテンに。
次の手番で高宮はを手出し。次巡、萩原、
をツモってきた。トイトイもあるが…
ここはをツモ切り。速度を落とすわけにはいかないので、ソウズかマンズどちらかのリャンメンを固定する局面。下家の高宮がと切っているのを見て、鳴かれるパターンの少ないを選んだのだろう。
険しい表情の萩原。なんとしてもここはアガりたい。
高宮は次に手出しでを切ってきた。そして、
「ポン」
勝又からが鳴けた!テンパイだ!
萩原は打とした。2巡前に切ったが高宮に鳴かれなかったのが打牌の理由としては大きいだろう。カンで鳴かれる可能性も、を3枚持っているため低いといえよう。
ただ、を切ってから手出しが2回入っている。2000点で2着に上がれる高宮が、を絶対に使おうと持っているところにがくっついたケースなどは想定の範囲のことだろう。
ほかにも、待ちと待ちをターツを構成する牌の枚数から比較すると、
待ち…2枚使い3枚使い
待ち…3枚使い1枚使い
と、わずかに待ちの方が可能性は低いが、前述のように待ちもあり得ること、カン待ちとカン待ちはこれもターツを構成する枚数からカン待ちの方が可能性が高いこと、シャンポン待ちの危険度もよりの方が高いであろうこと、を切っておくとを引いたときにもう一度を切るのが可能なこと、これらの理由からここは打とするのがよいだろう。
「ロン」
なんと、このが高宮の待ちにつかまってしまう。