帰ってきたセレブ打法!高宮まり・古谷知美・西嶋千春の攻撃を全て凌ぎ切った聖母・黒沢咲の鋼鉄の信念 麻雀最強戦2020「タイトルホルダーvs Mリーガー 最強の女流決戦」観戦記【決勝卓】

自分の信念に沿って、678の三色へと手牌をまとめていく。

だがしかし、簡単に逃がしてくれるはずもない。

古谷がドラドラの手牌をまとめ上げ、でリーチ。

黒沢と西嶋はオリ気配だったが、このリーチに立ち向かったのが親の高宮。

をポンして、7700点のイーシャンテン。

ここで、無筋のを掴んで手が止まる。

一呼吸おいて、降りると思ったら…

さも安全牌かのようにを河に放っていった。

無事通過したが、一難去ってまた一難。

今度は本物の当たり牌であるを掴んでしまった。

さっきのを押したのなら、これも止まらないだろう…

しかし、Mリーグでの経験が、高宮の押し引きを進化させていた。

まるで「麻雀忍者」藤崎智のような守備力を見せてを暗刻落とし。

高宮のビタ止めで、決戦はオーラス勝負に持ち込まれた。

南4局1本場

満貫出上がり条件の古谷は、ドラのが対子。

初出場・初優勝へ向けて、最大のチャンスが訪れた。

一方、親の黒沢は押し引きが難しいところ。

流局すれば優勝なのだが、高宮と古谷の逆転条件がかなり現実的なのだ。

「ノーテンで伏せることもできるけど…最初から降りるのもなんか違うわね…」

2人の動向に注意しつつ、切る牌を選んでいく。

しかし、黒沢の想像を超えた速度で古谷が追いかけてきた。

5200なので、ツモか直撃条件。

リーチを打てば高宮・西嶋からロンアガリすることも可能だが…?

ここで小考したということは…リーチだ!

高宮の条件が軽くなる分、高宮からの出アガリも狙える。

まさか黒沢も、こんなに早いリーチがかかるとは思わなかっただろう。

高宮は3900点を作れば良くなったが、手材料が微妙で難しい。

しかし、古谷からリーチが入っている今、手を作っている猶予はない。

高宮は古谷から出たをポンして、賭けに出る。

チャンタ・ドラ1、またはホンイツで700-1300ツモに仕上げれば優勝だ。

そして…このツモがあった!

ホンイツ・一通なら3900でどこからでも出アガリできる。

威勢よくを打ち抜いた。

かたや黒沢は、一度はテンパイが入るも、守備に回ってただ天命を待つのみ。

古谷の欲しいはあと2枚。

しかし、無情にもやってくるのは筋の

残り1巡のツモに賭ける。

そして、高宮がツモ残り2回で引いた牌は…なんと!!

完全な役無しテンパイ。しかし、彼女には海底が残っていた。

海底に賭けて、テンパイを取るしかないと思われた。

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