「カン」の勘所を覚えるのじゃ!VTuber千羽黒乃の麻雀講座【第11回】

やっほーーい! 儂じゃよー!

今日も元気に3000・6000! 麻雀歴1000年の鴉天狗、バーチャルYoutuberの千羽黒乃(せんばくろの)じゃ! 今週も儂と一緒に、麻雀の基本となる打ち方を学んでいくのじゃ!

前回は「麻雀を見せること」についての儂なりの考えを、読み物として書かせて頂いたのじゃ。ちょっぴり照れくさいけど、麻雀へのまっすぐな思いをそのまま綴った渾身のエッセイ。ぜひ一度読んでほしいのじゃ!

→→まだ読んでいない方はぜひぜひチェックじゃ!

さてさて、今週からは平常運転! 今日は「カン」の話をするのじゃ!
カンといっても「缶」や「勘」の話ではないんじゃよ? 同じ牌を4つ集める「槓」の話じゃ。
難しそうだけど、使いこなせば強力な武器になる「槓」! その「カンどころ」…もとい、勘所を一緒に学んでいくのじゃー!

「カン」のメリットとは!

まずはカンの持つプラスの効果について説明していくのじゃ!

①「符」が増える
カンをすると「符」が増える! つまり、和了ったときの点数が高くなるのじゃ!
正確な符計算は少し難しいので、ざっくりと表にしてみたのじゃ!

カンによる打点アップ効果を決めるのは2つ、「暗カンか否か」と「カンした牌の種類」じゃ。
1,9,字牌の暗槓ならば攻撃力は大アップ! 2~8の数牌の大明槓・加槓だと攻撃力は小アップ、といった具合に覚えておけばオッケーじゃ!

②「ドラ」が増える
これもとっても重要! カンをすると「ドラ」が増えるのじゃ! 自分の手に2枚、3枚と乗れば、一気に大チャンス到来じゃ!

③「ツモ番」が増える
カンをすることにより、嶺上牌をツモることができるのじゃ。既に聴牌、イーシャンテンの状態でツモ番が1回増えれば、それだけぐぐっと和了が近付くのは間違いなし!
また、既に聴牌していれば嶺上開花のチャンス! 安手が一気に満貫クラスの和了になる可能性もあるのじゃ!

「カン」のデメリットとは!

さて、「カン」のメリットを説明してきたけれど、世の中はおいしい話ばかりではないのじゃ! うまい話には裏があり、リターンを得ようとするとリスクが伴うもの。

「カン」の持つマイナスの効果についても覚えるのが「カンよう」…もとい、肝要じゃ!

①相手にドラが乗ってしまうかもしれない!
前述の通り、カンをするとドラが増える! それは良いのじゃが、困ったことに他家の手にドラが乗ってしまう可能性もあるのじゃ。
自分に新ドラが乗る確率を1とすれば、自分以外の誰かに新ドラが乗る可能性は3! 「他家に新ドラを乗せてしまう可能性の方が高い」のじゃ! すなわち、カンした後に他家に放銃したり、ツモられたりしたときには、カンが入っていない時よりもダメージが大きくなりやすいのじゃー!

カンは自分の得になることもあれば、他家を利してしまうこともある諸刃の剣。
使い所をおさえて、ここぞというときにズバッと使えるようになりたいものじゃ!

②「カン」した牌は手に戻すことができない
これもとっても重要! ポン・チーと同様に、「カン」で一度晒した牌を手の中に戻すことはできないのじゃ。安全牌として使えそうな字牌を暗槓したがために他家のリーチに対してオリられなくなったり、雀頭のない形から暗槓してしまって単騎待ちになってしまったり…というのは少なくないものじゃ。

「暗刻落としでオリる」、「暗刻から一枚外して雀頭として使う」などができなくなるなど、その後の打牌選択の幅が狭まってしまうのもカンの見過ごせない側面じゃ。

「カン」の使いどきとは!

さてさて、読者諸兄もそろそろ気になっているはずじゃ。
「じゃあ一体、いつカンをすれば良いの?」と!

その答えは非常にシンプル! 「自分が和了れそうなとき」じゃ!

 (ポン面子

たとえばこんな聴牌をしているとき、4枚目のをツモってきたならすかさず加槓! 他家から出たも逃さず大明槓じゃ!

「自分が和了れそうなとき」というのはこんな具合に「自分が既に聴牌している」、もしくは「すぐに聴牌しそうな好形イーシャンテンのとき」。新ドラが他家に乗る可能性もあるとはいえ、自分が先に和了りさえすればカンの恩恵を独り占めじゃ!
自分が和了れそうな時は積極的にカンしていくのじゃー!

ご用心! カンのやりすぎに気を付けるのじゃ!

最後に、カンしない方がいい場面についても2つ紹介しておくのじゃ!

①「門前からの大明槓」
 出る

既に好形イーシャンテン! 受け入れも広く、すぐにでも聴牌しそうな形じゃ。
ならばと他家が捨てたを大明槓するべきかと言うと…ここはぐっとガマンして見送るのがオススメなのじゃ!
前述の通り、カンの魅力は符と新ドラによる打点アップじゃ。しかし門前を崩す大明槓をしてしまうと、リーチや裏ドラ、一盃口、門前ツモといった門前限定のさまざまな打点上昇チャンスを失ってしまうのじゃ。

「門前からの大明槓」はなるべくしないように打つのが良いじゃろう!

②「点棒に余裕があるトップ目のとき」
南場に入って既に5万点くらい稼いでいるトップ目、そんな時には高い手を目指すよりもさっと和了って局を消化してしまいたいものじゃ!
カンは自分の打点も上昇するとはいえ、他家にドラを与えてしまうこともあるハイリスク・ハイリターンな選択。他家に逆転の目を与えないために、トップ目の時にはカンをしないのが無難な選択と言えるのじゃ。

「今回のまとめじゃ!」

・カンにはメリットとデメリットがある!

・カンするのは「自分が和了れそうな時」だけにしよう!

・「門前からの大明槓」と「大トップ目」のときのカンは控えめに!

千羽黒乃のTwitterはこちら

千羽黒乃YouTubeチャンネルはこちら

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \ほぼ毎日4コマ最新⑤巻 好評発売中/