スリムな村上淳とブクブクの堀慎吾 笑顔でまつかよの前に立てたのは…⁉︎【Mリーグ2020観戦記10/27】担当記者:ZERO

安全牌を抱えたままの早め5ブロック打法!
こう構えることでスペースを有効に使うことができる。

Mリーグを見るようになって、一番勉強になったのがこの打法である。

今まではカンのロスが怖すぎだったのだが、のツモだけのためにをずっと抱えている方がよっぽどリスクが高い。次の9割以上のツモでは出ていくのだ。

堀の手に戻り、堀はここから打!↓

はダブだ。
これも強烈じゃない?
これを強烈と言う自分もマニアックだけど、普通にスライドしてを切りそう。

どこにめぇ付けとんねん、ゼロさんよ。だけは絶対ないわ。場況の良いとダブで迷っていたのよ。5ブロックが完成していないこの手牌では、なるべくブクブクに構えたほうがええ。とくにソウズはツモイッツーで仕掛けられるやないか。

実際に次に堀がツモったのがだった↓

このツモでもは活きる。

こうして堀はブクブクに構え、手牌を作っていった。

中盤過ぎ、スリムに構えた親の村上がダメ押しを狙ってりっち!↓

高めで三色。
3巡目に意思を持って残した西が、宣言牌となって小躍りしているかのようだ。

続いてブクブクに構えた堀もすぐに追いつく!
静かにを曲げる堀。↓

ブクブクに構えていたため、危険なを切らないといけないが、ドラが4枚あって打点十分。ハネマンを直撃できれば一撃でほぼ並びになる。

私は堀の静かなリーチ宣言が好きだ。
こんな熱い状況でも、冷静に打っていることを感じることができる。

そりゃどう切ったって一緒やからな。

スリムな村上とブクブクの堀の対決。さぁどっちが勝つか。

気合を全面に押し出す村上。
顔は、南入時の平均的な赤さである。↓

冷静にツモリにいく堀。

両者なかなかツモれない!

泣きそうになる村上。↓

病院の待合席に座っているかのような佇まいの堀。↓

それでもなかなか決着が付かない。

疲労困憊の村上。↓

賢者タイムの堀。↓

いやいやちょっと待たれや!
これじゃどっちがトップ目かわからんやないかい!

しかも村上はん、あんた親やろ!なんであんたが追い詰められたように天を仰いどるんや!

そう突っ込んでいるうちに

「ツモ!」

対局場に大きな声が響いた。

声の主は村上。
安目ながら2600オール。

しかも3メンチャンかーい!

こうして村上はダメ押しとも言えるアガリを決め、トップをもぎとった。
堀はこの後にもチャンスを作ったが、あと一歩及ばなかった。

インタビューでは開口一番「悔しい」と素直な気持ちを表した。

トップの村上はこれで4戦3勝。
安全牌を残し、なるべく大きな手を狙う構えがハマりにハマっている。

「今は良いように見えても、どうしようもなくラスを引いてしまう半荘がいつか絶対にくるので、そのときに備えて1ptで多く積み上げていきたい」

強者が集まるドリブンズの中でも安定感抜群の村上がロケットスタートを決めた。

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