非常事態!黒沢の鳴きが引き起こしたオーラスの迷宮ドラマ【Mリーグ2020観戦記1/15】担当記者:真中彰司

この読みが的中し、を引いて最高の3面張リーチに。

マエストロの手順で華麗にツモリ上げ、微差ながらトップ目に浮上。

トップラスが入れ替わる激しいシーソーゲームだ。

そのままゲームは終盤にもつれ込み、南3局

1人だけ2万点付近だった松本が、をポンして索子のホンイツでテンパイ。

内川のリーチにドラのを勝負すると…

これが痛恨の放銃。2600点の失点となってしまい、1人点差を離されてしまった。

しかし、まだ松本には十分すぎるほどのチャンスが残されていた。

先ほどの放銃で、裏が乗らずに2600点で済んだ。そして、放銃した先はラス親の内川。

その結果、満貫ツモでトップに慣れる条件がギリギリ残されていた。

南4局

何とか満貫ツモのルートを探る松本。

そして3900点出アガリ条件の魚谷が、バックで仕掛ける。

9巡目、松本が一旦はテンパイを入れるも、一通か三色を見てテンパイ外し。

引きでの満貫を狙う。

トップと1700点差の黒沢は、の対子落とし。

ここでもやはりゆったりと、悠然に構えていくのか。

そして他家にツモられるとまずい、親の内川。

イーシャンテンがなかなか入らない。

かなり苦しそうな表情だ。

そして河が三段目に入ったころ、ついに松本が来た。

を引いて、ツモなら条件クリア。

特攻隊・松本の、漢気フリテンリーチが飛んできた。

ではなくを切っているのが、繊細なこだわり。ツモならチャンタは不要なので、他家により安全な切りとした。

このリーチに対し、黒沢も無筋のを強打!一歩も引かない構えだ。

バチバチの両者を見て、内川は「やばいなこれ…」といった苦悶の表情。

松本が力を込めてツモって来た牌は…!!

「チー」

え?チー?」

松本の下家は…黒沢だ!

このは黒沢がチーテンを入れられる牌。

黒沢の「ポン」はごくごく稀にあったが、「チー」を聞いた記憶が無い。

もしかしたら、これが今シーズン初の黒沢の「チー」ではなかろうか?

そして打ち出すのは!魚谷の本命の牌だ!

当然、魚谷もポンして応戦。のシャンポン待ちに取る。

…が、この選択が明暗を分けた。黒沢が切ったを捉え損ねてしまった。

そして次に魚谷が持ってきたのは、だ。

カンに取るか、シャンポン待ちを続行するか。

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