あまり良くないのは、通りそうなのを何種も切ること。
一つ一つの当たる確率は低くても、合計すると危険です。
意識してほしいのは、1種通ると別の牌の危険度が僅かに上がる点です。
これはワキが通した場合も同じなので、色いろ通れば通るほど、撤退のサインが出ていることになるんです。
結果的には、その牌は通ってたことが多いと思いますが、それは
○通る牌が多いのは当たり前
○もし当たれば大損
のバランスが、すでに悪い方に振れてる可能性が高いです。
結果論と期待値(損得の平均)は別なので、結果から是非を判断しないほうがいいと思います。
「結果通ってたけど、ま、切れないわな」と。
キッチリと降りるのは、その時の損得だけでなく、その後の局や半チャン、ひいてはメンツ間の力
関係にも影響を与えることがあります。
リーチの空振りが続くと、アガりたくてついダマ。
結果的にアガれるかもしれませんが、おそらく期待値に照らせば、ダマもアガることも間違いだと思います。
ダマでアガってくれてラッキー。
その時の印象や短期のデータで、間違えた選択をしてる可能性が大です。
昔の博打麻雀の言葉です。
「あのリーチをアガらせると、調子に乗って攻められるからなあ」
オカルトのようでもあり、けっこうデジタルなのかもしれません。
今年も前傾姿勢でがんばりましょう。
(文:山崎一夫/イラスト:西原理恵子■初出「近代麻雀」2016年2月1日号)
●西原理恵子公式HP「鳥頭の城」⇒ http://www.toriatama.net/
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