VTuber千羽黒乃の麻雀講座【第50回】 番外編:不調は必ずやってくる! どうやって乗り越えるのじゃ?

千羽黒乃50回

やっほーい! 儂じゃよー! 今日も元気に3000・6000! 麻雀歴1000年の鴉天狗、千羽黒乃が今週もキンマwebに参上じゃ!

今週は雀魂の公式大会「四象戦2021-夏の陣-」が開催中! 儂ももちろん参加しているのじゃ。

16日から19日までのおよそ80時間、ひたすら打って打って打ちまくる、まさに心・技・体の全てが試されるハードで刺激的なルール。もちろん儂も4日間に渡って視点配信を行っているので、この記事が公開される時間にもおそらく配信してるはず! ぜひ見に来てほしいのじゃ~!

雀魂四象戦2021夏の陣!千羽黒乃

初日の視点配信URLじゃ!

前回のコラムでは、「シンデレラの牌」についてお話したのじゃ。一見不要な孤立牌であっても、隠れた手役の変化を逃さず打てるようになれば、打点力が大きくアップ! 手役を狙うのがニガテな方にぜひ読んでほしいのじゃ!

VTuber千羽黒乃の麻雀講座【第49回】これで打点マスター!「シンデレラの牌」!

このコラムもおかげさまで連載第50回を迎えたのじゃ。節目を迎えた今回は番外編! いつもの戦術コラムとはちょっと違った切り口で、麻雀についてお話するのじゃ!

不調は必ずやってくる!

儂のTwitterハッシュタグ「#黒乃の巣」では、視聴者さんのお悩みに日々お答えしておる。
そこでしばしば寄せられるのが、こうしたお便りじゃ。

おたより

不運な展開が続いてなかなか勝てない、自分の麻雀に自信がなくなってしまう、どうすれば分からない。ある程度麻雀を打ってきた方ならば、きっと誰にも経験した覚えがあるはずじゃ。

そこで今回のテーマは、「不調との付き合い方」じゃ!

どうして不調はやってくる?

不調はなにが原因で訪れるのじゃろう?
打ち筋がブレている? それとも心が弱っている? はたまた、麻雀卓がイジワルをして自分にだけ都合の悪い展開を押し付けているのじゃろうか? そう思いたくなるのも当然じゃが……実は! 不調には原因がないのじゃ! 晴れの日が続けばいつかは雨が降るように、不調は麻雀を打っている限り、絶対にやってくるのじゃ。

こちらは第40回のコラムで紹介した、マイクロソフト社の麻雀AI「スーパーフェニックス」のある1日の成績じゃ。

スーパーフェニックス

人間のトッププレイヤーをも凌駕する演算能力を持つスーパーAI、しかしこの日のスーパーフェニックスは大きな不調を引いたのじゃ。34半荘打って4着はなんと13回、段位ポイントにして1500pt近くを減らしているのじゃ。
AIが連続4着によって打ち方が崩れてしまったり、鬼打ちによる疲労で判断力が鈍ったりすることは当然なく、そんな完璧な打ち手であってもこれだけの不調を引くことがあるのじゃ。不調のときは「なんで自分ばっかりこんな不運な目に遭うんだろう!」と感じるかもしれませんが、実は全ての雀士が等しく不調を引いているのじゃ!
(かくいう儂も先月、20戦11ラスを引いて降段したのじゃ…日々精進じゃ🐣)

その理由は、麻雀の勝敗に運が大きく関わっているためじゃ。牌は毎局ランダムにやってくるのじゃが、そこには自然と偏りが発生しているんじゃ。こちらは2000個の点をランダムに打った図じゃ。

クラスター錯覚

(Wikipediaより引用:クラスター錯覚

模様の極端に濃い部分、薄い部分があるのが分かるかのう? でも、これはたまたま発生したものじゃ。これと同様に、「○試合もトップが取れない」「○回連続でリーチがアガれない」といった偶然のできごとが偏って発生することこそ、不調の正体であり避けられない理由なのじゃ。

100戦程度の不調は「雨が降るくらいよくあること」と捉えて、気長に雨が止むのを待つのが良いじゃろう!

不調とどう付き合うのじゃ?

不調が避けられないならば、考えるべきは不調の時期をどう過ごすかじゃ。
1000年間麻雀を打って来た先達として、儂なりの「不調との付き合い方」を教えちゃうのじゃ!

①いつも通りの麻雀を打つ

不調のときは、なかなかアガれないものじゃ。
アガれない局が続くとじりじりと焦れてしまい、今度こそアガりたい! と気付かないうちに前のめりになってしまいがちじゃ。その結果、普段はアガりを目指さないようなビミョーな配牌でも、字牌から切り飛ばしてぶくぶくに構えてしまったり、バラバラのところから仕掛けて手を短くしてしまったりして、安牌がない状態でリーチを受けてやむなく押したら放銃……そんなケースが多いものじゃ。
それを避けるためには、とにかく普段通りの麻雀を心がけること! 結果や段位ポイントを気にせず、目の前の対局で最善を尽くすことに集中するのじゃ!
晴れの日がいつまでも続かないのと同じように、止まない雨も決してないのじゃ。

②他人の対局や牌譜を見る

目標とする打ち手を観戦したり、牌譜を見たりするのもオススメじゃ。
どんなに普段通りの麻雀を心がけても、不調の時期はしらずしらずのうちに手組みや押し引きのバランスが崩れていたりするもの。そんなときは他人が麻雀を打つのを見て、自分の感覚がズレていないか調整しているのじゃ! AbemaTVの麻雀チャンネルや麻雀を扱ったYoutubeチャンネル、AIの牌譜一覧など、現在はありがたいことにたくさんの方法で麻雀を見られる時代。お主にあった手段で、自分の麻雀を調整するのじゃ!

③「不調」を意識しない

不調が続くと「○回連続でリーチがアガれなかった!」「○巡も無駄ヅモが続いた!」なんてことを意識してしまうことがあるのじゃ。確かに気持ちは分かるけど、これも実は成績を低下させる原因じゃ。

短期的に記憶できる情報の数は約4つと言われており、他家の手出し・ツモ切り、点棒状況や鳴き読みなどを加えていくと、卓上で使われる情報だけで脳の容量は限界じゃ!
そこに「リーチがアガれなかった回数」などの余計な情報を加えてしまうと…? 本来必要な情報に記憶領域を使うことができなくなってしまうのじゃ!

不調を意識しない

どちらが有利かは言わずもがな!
しっかり目の前の麻雀と向き合って普段通り打つことは、勝率を上げることにも繋がるのじゃ!

不調があるからこそ、心が育てられる

不調は必ずやってくる、と聞くと「なんでそんなに苦しい思いをして麻雀を打つんだろう」と思う方もいるじゃろう。じゃが、それこそが儂が麻雀を「心を育むゲーム」と呼ぶ所以なのじゃ。

お主は「麦踏み」を知っているかのう? 麦を強く育てるコツは、何度も踏んでやることなのじゃ。これによって茎や根が強くなり、雨風にも負けない強い麦へと育っていくのじゃ。麻雀には理不尽な負けがたくさんあり、不調も必ずやってくるものじゃ。だからこそ、それを乗り越えるたびに、麦のように強く成長することができるというのが儂の信条じゃ。

そして、最後に!

打ちたくないときには打たないのも、不調との付き合い方じゃ。長々と不調について語ってきたけれど、儂が一番伝えたいのは「お主に麻雀をずーっと好きでいてほしい、いつまでも牌を握っていてほしい」ということなのじゃ! 義務感や無理強いで麻雀を続けていては、麻雀を楽しく感じられなくなってしまうことだってあるかもしれないのじゃ。

そんな時はいろいろな麻雀配信を見たり、麻雀本を読んだり、あるいは他の趣味で気分転換するのも良いじゃろう。そうするうちに、またきっと打ちたくなる日がやってくるはず!
牌はいつでもお主を待ってるのじゃ~!

千羽黒乃のTwitter

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