伝説はやはり強かった サイボーグ・小林剛との打ち合いを制した精密機械・荒正義 麻雀最強戦2021「男子プロ歴代王者決戦」観戦記【決勝卓】担当記者:東川亮

だが、たろうも【東】を重ねて高目12000のテンパイで追いつく。

そしてこちらも打点がほしい藤崎が、テンパイから手を組み直してホンイツに仕上げ、リーチをかけた。

 

2人に挟まれた格好の小林。

自身は前巡にペン【7マン】受けを嫌っており、【8マン】が完全に浮いてしまっている。

そして【8マン】は藤崎と親のたろうの現物。

 

荒が4度放銃した小林から直撃。

勝敗が決した瞬間だった。

 

全9局中、最終局の流局を除けば、荒と小林が4度ずつアガるという戦い。

4位たろう、3位藤崎は、どうにも突破口を見いだすことができなかった。

非常に厳しい展開だったが、それでも勝機を探って丁寧に打つ姿は、見ていて非常に参考になった方も多いのではないだろうか。

2位の小林は、荒から4度の直撃を取るも荒の打点力に屈した。

とはいえ小林も、この戦いで存分に小林剛の麻雀を見せてくれたと思う。

およそ20年ぶりだというレジェンドとの真剣勝負は、きっと小林に新たな刺激をもたらしたことだろう。

そして勝った荒。

放銃しても攻めるべきところはしっかりと攻め、勝ちをもぎ取った。

そして、アガリに向かうまでの手順に関しても、さまざまな見どころがあった。

老雄なお健在、12月に行われるファイナルでも、経験や実績、なにより実力に裏付けられた今の荒正義の麻雀で、現代の麻雀ファンを唸らせていただきたいものだ。

荒プロ、ファイナルでのご活躍を期待しております!

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