VTuber千羽黒乃の麻雀講座【第56回】 赤ドラが切られたら、分かることがいっぱいじゃ!

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やっほーい! 儂じゃよー! 今日も元気に3000・6000! 麻雀歴1000年の鴉天狗、千羽黒乃が今週もキンマwebに参上じゃ!

前回のコラムでは「押し引きのメリハリの重要性」についてお話したのじゃ。
押し引きにメリハリをつけるのが上達の早道! そのためには自分が押しているのかオリているのか分からない時間を減らし、「もっと押し、もっとオリよう!」とお話したのじゃ!
VTuber千羽黒乃の麻雀講座【第55回】 上達の秘訣は「もっと押して、もっとオリよう!」

今日のテーマは「他家が赤ドラを捨てたときに分かること」じゃ!

赤ドラが捨てられたら、お主はどんなことを考えるのかのう? 実は赤ドラ切りには、手牌を読み解くための大きなヒントが隠されているのじゃ!

赤ドラが切られたら何が分かるのじゃ?

実戦でよくあるのはこんな場面。

対局1

現物がなくって困っちゃったのじゃ?
実はこのとき、現物こそないものの、リーチ者に対して非常に通りやすい牌があるのじゃ!
注目するポイントは、リーチ者の捨て牌に【赤5マン】が切られているということ!
ここから何が分かるのかのう?

ずばり! 「赤ドラを捨てた人のリーチ」には「またぎ」の待ちがない! ということが分かるのじゃ!

ここで説明! マタギとは一体何じゃ? (※クマ退治の人ではないのじゃ🐻)

たとえば、「【5マン】のまたぎの待ち」というと、具体的には【4マン】【5マン】【5マン】【6マン】の、【5マン】を使ったリャンメン待ち2種類のことを指すのじゃ。

matagi

【3マン】【6マン】【4マン】【7マン】というスジが【5マン】をまたいでいるために、【5マン】の「またぎ」と呼ばれるわけじゃな。

なぜ、【赤5マン】が切れているリーチに対して【5マン】のまたぎ待ちがないと言えるのかというと!
【4マン】【赤5マン】【5マン】【赤5マン】【5マン】【6マン】といった形が手の中にある場合は、黒【5マン】の方が捨てられるからじゃ!
よって、【赤5マン】を捨てている人は、【5マン】も持っていないとい推理することができ、このことから【3マン】【6マン】【4マン】【7マン】の2つの待ちが可能性から消去されるのじゃ!

またがないリャンメン待ちに要注意!

ここまで読んで、「【赤5マン】が切れてたら【3マン】【4マン】【6マン】【7マン】が全部同じくらい安全に通る!」と思ったのじゃ?

ところがどっこい!
実は【3マン】【7マン】の安全度と、【4マン】【6マン】の安全度には違いがあるのじゃ。

なぜ【3マン】【7マン】【4マン】【6マン】の安全度の差に差があるのかというと、【3マン】【7マン】がリャンメン待ちに当たるのは、それぞれ【4マン】【5マン】【5マン】【6マン】の一種類ずつのみ。つまり、【5マン】をまたぐ待ちが否定された時点でリャンメン待ちに当たることはない→かなり安全! といえるのじゃが
【4マン】【2マン】【3マン】【5マン】【6マン】【6マン】【4マン】【5マン】【7マン】【8マン】の2つのリャンメン待ちに当たる可能性があるため、【5マン】をまたぐ待ちが否定されたとしてもまだリャンメン待ちに当たるケースは残っているのじゃ!

よって、【赤5マン】が切れているリーチに対しては、【4マン】【6マン】よりも【3マン】【7マン】の方が更に安全なのじゃ!

より安全度が高まるケース

また、捨牌に赤と同色の他の数牌が切られている場合、さらに安全度の高い牌を探すことができるのじゃ!

冒頭の問題に戻って、【3マン】【4マン】【6マン】【7マン】の安全度を比較してみてほしいのじゃ!

対局2

考えてみたのじゃ? ではでは結果発表じゃ~!

まずは先程の内容から「【5マン】のまたぎのリャンメンがない」ということが分かるのじゃ。
加えて、今回のポイントはリーチ前に【9マン】が切られているということじゃ。
このときの萬子【3マン】【4マン】【6マン】【7マン】の安全度は

 

【6マン】【7マン】>>>【3マン】>>>【4マン】となるのじゃ!

 

【6マン】がもっとも安全な理由は、当たるケースが非常に少ないためじゃ!
【赤5マン】【9マン】が切れているために【3マン】【6マン】【6マン】【9マン】という2つのリャンメン待ちが否定され、さらに【赤5マン】が切れているために【6マン】と何かのシャンポン待ちやタンキ待ちも不自然な待ちとなってしまうのじゃ。(【赤5マン】【6マン】【6マン】【赤5マン】【6マン】のような形から【赤5マン】を切ったことになるため)

【7マン】が2番目に安全なのは、同じくリャンメン待ちに当たらないためじゃ。また、序盤に【9マン】が切られているため、ペンチャンもほぼないのじゃ!
ただし、【赤5マン】【7マン】【7マン】【發】【發】のような強いシャンポン受けがあるときのみ、カン【6マン】が最終形になることを嫌って【赤5マン】を切ってシャンポンに受けることがあるため、わずかに【6マン】よりは危険と言えるのじゃ。

続いて安全なのは【3マン】! こちらも同じくリャンメン待ちに当たるケースはないのじゃが、【7マン】と同じ理由でシャンポン待ちにあたりうるほか、序盤に萬子の【1マン】【2マン】が切られていないため、ペン【3マン】の可能性もあるため、安全度は3番手じゃ。

最後に【4マン】! これは【5マン】をまたぐ待ちが否定されたとしてもまだ【1マン】【4マン】のリャンメン待ちに当たるケースは残っているため、もっとも危険なのじゃ!

比較表

例外のケース

ただし、これらの読みは全て「手の中に【赤5マン】【5マン】【6マン】とあれば、【5マン】を切る」という前提に基づくものじゃ。
ごくごくまれに、人の読みを外すためだったり、クリックや盲牌のミスで【赤5マン】【5マン】【6マン】からあえて【赤5マン】を切られることもあるため、「【赤5マン】が切れている場合、【5マン】のまたぎのリャンメン待ちは絶対に120%ない」とは言い切れないのじゃ。
また、七対子やツモり四暗刻の形の場合はあえて赤を切って同色で待つケースもあるので、それらの可能性も例外として頭の片隅に入れておくのが吉じゃ。

じゃが、基本的にはごくごく低確率のケースであるため、実戦ではほとんど考慮する必要はないじゃろう!

【今回のまとめじゃ!】

【赤5マン】を切った人は、【5マン】も持っていない!
・そのため、その牌をまたぐリャンメン待ちなど、可能性から消去できる待ちが多くあるのじゃ!
・リャンメン待ちに当たらない牌同士ならば、愚形に当たるパターンを考えることで、安全度を比較できるのじゃ!

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