適者生存とはもともと哲学者のハーバート・スペンサーが発案した造語・概念で、この考え方を知ったチャールズ・ダーウインが種の起源で採用。
そこで『最も環境に適した形質をもつ個体が生存の機会を保障される』と、そう表現しました。
絶滅の危機から蘇り、ザ・リベンジ決勝卓に残ったのは
この個性的な4者。
最強戦の環境に適した最後の生存者を決める戦いで、まず動いたのは寿人選手。
仲田選手のドラ3のイーシャンテンを
普段やらないような軽い仕掛けでかわしていきます。
この試合はスピードで主導権を奪いにいった寿人選手でしたが、前日の別対局で記録した13万点越えのトップが影響してか南場に入ってからは思うように手が伸びず。
2年連続でファイナル進出を逃してしまいました。
一回勝負の仕様にアップデートをされた小林選手は南1局、
ツモアガリをキャンセルしてのフリテンリーチを起動します。
システムにアジャストした麻雀サイボーグが1,300・2,600のツモアガリ。
これで仲田選手を捲ってトップ目に立ちます。
南3局1本場。
『必殺! 麻雀ラリアット』のキャッチフレーズで御馴染みの仲田選手ですが、その麻雀スタイルはプロレスというよりもボクシングに近いものがあります。
大きいパンチを打つ前にジャブで自分と他家との状態の差を計るのが仲田選手のセオリーです。
この手だと万全な状態ならの前にのトイツ落としが入りそうで、現状は他家に上手く打たれていたこともありかを落としていくのが仲田流かなと思っていたら
ここでのトイツ落とし。
試合後すぐにこの局の話しをしていたので、本人にとっても際どい選択だったのかもしれません。
この後に茅森選手からリーチが入り、
雀頭のないイーシャンテンになっていた仲田選手。
さえあればアガれていた可能性が高かった為、茅森選手のを寂しく見つめます。
一方で茅森選手の現物待ちでダマテンを入れていた小林選手は、状況に応じた選択は得意とするところ。
①南1局のフリテンリーチ成功で現在トップ目。
②少し離れたラス目の親リーチ。
③自身の待ちの薄さ。
④仲田選手の押し。
以上のことから小林選手は降り有利と判断してを切ります。
仲田選手は雀頭落としが最後まで響き、アガリを逃す形で待ちのテンパイ。
もう一度、先にアガリがあることを期待して追っかけリーチといきましたが、
欲しかったを茅森選手にツモられて裏ドラもの4,000オールで全員集合。
茅森選手が息を吹き返し、全員が2万点台の接戦となりました。
次局、6巡目にピンフのみのテンパイが入った仲田選手。
この手はリーチをして小林選手から出るかツモアガることが出来れば、裏ドラが無くてもトップ目でオーラスに入ることが出来て結構有利になります。
裏ドラも絡んだアガリになれば他家に少しだけ逆転するための条件を付けれるので、もう数字で考えたらリーチが得なはずなんです。
しかし仲田選手はダマテンを選択します。
親の茅森選手からのリーチが入り、状況が変化。
は茅森選手にも無筋で、こっそり出アガリの確率も減りました。
茅森選手から出た時やツモった時のことを考えて、ここでツモ切りリーチにいくことも充分考えられましたが
ダマテンを続行。