同じ轍は踏まない!
“我慢の魔王” 佐々木寿人が
手繰り寄せた
復活のホンイツ
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2021年12月2日
1試合目
トータルスコア “-78.7” 。
苦しい試合が続く、今季の寿人。
この日もまずは“我慢”から始まった。
2600をアガって迎えた東2局。対面の茅森から出たをスルー。安手愚形では戦わずにガードを固めてオリにまわる。
東2局1本場は、ここで打とする。最終的な待ちなら役のあるカン。三色やドラといった周りの変化は、を切っても待つことが出来る。
すぐに狙い通りのを引き込むも、
あと1枚が引けない。
この局は、亜樹のリーチにオリることとなった。
第2打からドラ切りを見せた東3局2本場。
茅森のでのチーに対応し、やを手にとどめながら進めるも、アガリまでが遠い。この局は後手から攻め返した亜樹と、寿人の2件テンパイで流局。
そして、
親番をつないだ亜樹が抜け出しに成功する。
東3局3本場の一発ツモ、4本場のタンヤオ赤赤ドラと(仕掛けにドラのが含まれている)、満貫を連続でツモって、持ち点は5万点オーバーに。
なんとか活路を見出したい寿人、
東3局5本場、裏目をリカバーして両面リーチを打つも、茅森と瑞原から追っかけリーチを受けることに。
そして、をつかんだ寿人。茅森への放銃となってしまう。
“いつまで我慢すればいいのか。”
寿人も格闘俱楽部ファンもそう思ったことだろう。
一筋の光が見えたのは南1局1本場だった。
下家の親、瑞原はをポンしている。
寿人はここから打とした。
ピンズは触ることが出来ない。ソウズの両面は567があるの方を優先しつつ、下家の瑞原がとを切っていることから比較的切りやすいを先に打った格好だろう。
やピンズは手が進んだら勝負。だが、まだここからは切らない、という辛抱の一打でもある。
を鳴いた瑞原からが出た!
これを寿人はポン。を打って前に出る。
そして、寿人は瑞原も欲していたを引いてテンパイを入れ、
会心の満貫ツモ。