熱論!Mリーグ【Mon】
崖っぷちドリブンズを
首の皮一枚救った村上淳
リーグ終盤戦で重要視される
鉄壁の守備力
文・山﨑和也【月曜担当ライター】2020年2月17日
遠山「この前の月曜日で、とあるライターが書いた観戦記は読めなかったなあ。多井さん苦手だからさ」
藤井「あれっそうでしたっけ。でも多井さんはめちゃくちゃ強いですよ。いくら苦手な人からでも麻雀が弱いって意見は聞いたことありません」
遠山「いやAbemaTVの競輪チャンネルで多井さんの真似して買ってたら随分損しちゃったからさーたかはるぅー」
藤井「ギャンブルは自己責任で」
最近、筆者は慢性的に体調が悪い。頭がぼーっとして、頭痛や息苦しさを覚えてきた。何が原因なのか。今日も仕事でミスをして、へこみながらMリーグ観戦へと敗走してきた。
1戦目を終えてのチームランキングはこちら。いよいよ終盤戦に入ってピリピリとしてきた印象だ。そろそろ他チームを意識した打牌が目立つようになるかもしれない。ドリブンズと風林火山はこの先マークが厳しくなるのではないかと予想する。
今回は2戦目の模様をお送りする。出場選手はこちら。
ここまで個人ランキング2位で現在6連対中の村上、先日ご懐妊を発表した黒沢。藤崎は今月鳳凰位のタイトルを獲得し、白鳥は發王位のタイトルを獲得した。全員が筆者と違って絶好調の面々である。少しでもあやかろうと思って鼻をかみながら見守った。
東1局。さっそく抜け出したのは村上。3巡目に待ちのリーチをかけた。かなり情報が薄いこともあり、相当有利な立場に立っている。
このリーチに対して筆者が「おお」と思ったのは白鳥のこの一打。ほとんど考えずに現物のを抜いた。一応イーシャンテンなのでを切ってみたくもあるが、それでもし一発放銃となったら笑えない。この局はアガりが遠くなってしまうものの、次の局以降で勝負の姿勢だ。この抜かりなさ、隙のなさが充実の証なのだろう。
ここは村上がサクッと700―1300のアガりを決めて次局に移る。
東2局も村上が先制のリーチをかけた。今度はドラと赤を持っており打点が高い。
一発ツモでなんと6000オール。村上がトップに向けて大きくリードを奪った。1戦目は園田が痛恨のラスになってしまったこともあり、ドリブンズはトップがどうしても欲しい状況であった。
東3局。村上の手にドラが二つ。またも走り出しそうな予感のする手だ。
を引いて、さらに打点アップ。推定12000点の手に。
対抗できそうだったのは黒沢。こちらもドラが二つあるイーシャンテン。ただ、七対子なのでテンパイまでは難しそう。そういえば黒沢が七対子をする姿をよく見る印象がある。リーヅモ七対子ドラドラで跳満になるし、配牌がイマイチで高打点を狙うならうってつけの役だ。
村上はカンを埋めて両面二つのイーシャンテン。あとは安全牌を持っておき、テンパイするまで待機だ。余談だが、をずっと持っていると黒沢の単騎に当たる可能性があった。を持ってきてここでリリース。
先にテンパイが入ったのは藤崎だった。三色確定のカン待ち。リーチはかけない。
次巡にをツモ切って、ここでリーチ。具体的な理由は筆者にはわからなかったが、捨て牌のが早いことで待ちと読みづらくさせていること、巡目が終盤に差し掛かっていることがその理由と思った。とにかく皆の注目は藤崎に集まった。
を持ってきた村上は打。が三枚河に見えていて、も自分の目から4枚見えて当たりづらい。勝負したくなる手牌のようだが、ここから手堅くオリていった。最近は筆者も目が慣れてきて、「村上=リーチ」から「村上=守備」のイメージがついてきた。
黒沢もついにテンパイが入った。ずっと手牌に残っていたは山にまだ眠っている。おそらく、を狙っていたのではないかと感じた。
白鳥も大きなリスクを侵さずにテンパイが入った。ならひょっこり一盃口でアガりだ。何より藤崎の待ち牌であるを3枚握っているのが大きい。形テンはいいぞ。
しかしを引いてしまった。これはつらい。
黒沢が反撃の狼煙を上げる6400のアガりで2着に浮上。村上の背中を追う。
東4局も黒沢が加点。藤崎とのリーチ合戦を制した。放銃となった藤崎だが、2600点だったのが救いか。黒沢にしては安い。
南1局。特筆するほど手牌のいい者はいなかったが、思わぬ伸びを見せたのが白鳥の手だ。