【西原理恵子 & 山崎一夫】日本は豊かか?それとも貧しい??

日本は豊か?
それとも貧しい?

数年前に私の娘に勧められたTEDというネットの上のプレゼン番組のファンです。
テクノロジー・エンターテイメント・デザインの略で、コンセプトは「広げる価値のあるアイデア」

だいたい15分くらいのトークが多いんですが、公演者のラインナップがとてもバラエティに富んでいる。

TEDの由来である最先端の技術者、アーティスト、建築家などの他、哲学者・教育者・起業家・NPO代表など紹介しきれないほどの布陣です。

ネットが無かったら私たちが知ることが無かったかもしれない、遠くの国のさらに僻地の地域活動家なども、招かれて公演してます。

電気の無い村に自転車のダイナモと風車を活用した自家発電装置を作ったり。
降雨量の少ない地域での農業に点滴灌漑(マイクロ灌漑)の開発の紹介とか。

肥料には人や動物のし尿を活用、さらにそのメタンガスで調理もするなど、まさに広げる価値のあるアイデアです。

 

私は今は東京でライター兼雀荘経営者ですが、子供時代は高知県の山間部の貧しい小作農家のせがれだったので、まるで自分のことのように思います。

農作物が豊富になれば紛争を未然に防ぐ効果もありそう。
西原理恵子さんの言うように、「貧乏は喧嘩のもと」ですからね。

そうした公演者たちの中に、スウェーデンの公衆衛生学者であり統計学者でもある、ハンス・ロスリングというTEDのスターがいます。

毎年のように新しいアイデアで、世界の人口問題や貧困問題、エネルギー問題などを統計的に分析し、問題解決策を提案していましたが、残念なことに先日亡くなりました。

人口問題というと、開発途上国の人口爆発を想像しがちですが、彼の統計分析によると

「すでに世界は先進工業国と開発途上国に二極化していない」

とのことです。

あ、話が大きくなってすみません。
日本は団塊の世代が生まれた頃は発展途上国並みで、小さな人口爆発が起こりました。

それが高度経済成長を牽引してきたんですが、その人たちも定年退職を迎えて、人口も経済も右肩下がりになっています。

「失われた20年」「ついにGDPは中国に抜かれた」

などと嘆く人たちもいる。

ハンス・ロスリンングによると、貧困から抜け出すのには(日本もですよ)衛生管理をしっかりし、子供の死亡率を下げることが大切。

そして避妊。

たとえば女性が6人子供を産んで4人が生き延びていたのを、2人産んで2人とも生き延びるようにする。
少子化でお金が教育費に回せるようになり、貧困から抜け出せると。

まさに私たち日本の高齢者が、開発途上国として歩んできた道です。
動植物の成長曲線(S字曲線)のように、人口や経済も似たように成長し、今成熟期を迎えているのかもしれません。

「今の若者は車を欲しがらない」
「マイホームを買ってくれれば、経済の刺激になるのに」

バブル経済を経験した高齢者はそう嘆きますが、無くても大丈夫。
特に都会ではね。

私も小さなバブルはそれなりに経験しましたが、その時代が今より良かったとは思いません。
だってスマホが無いんですよ。

世界を豊かに公平にしている最大の道具なのに。
日本の今の状況はは色いろと不満はありますが、世界的な統計で見ればかなり豊かで安全だそうです。

「恵まれた国の人はそうでない人たちの自立を応援する義務がある」

ハンス・ロスリングは言います。

無理しない見栄を張らない
自分の身は自分で守る

とは言えよその国や隣人を応援する前に、まず自分のことですよね。
誰かが応援してくれるのを待つワケにはいかないので、がんばって自立し成長するしかりあません。

日本は健康で長寿命でスマホで世界中の情報にアクセスできます。

スマホで生活を楽しめるだけでなく、直面する仕事に役立てたり、将来に備えた学習もできる。
通勤電車で見かけるスマホユーザーは、この3つのどれかです。

「スマホ代と通信費が高くてたいへん」

スマホで調べまくれば解決策が見つかりそう。

1か月のスマホ関連の支出は、ほぼ定額でいわゆる固定費。
私のような商売人は、固定費の中で一番高い家賃の支払いに頭を痛めています。

一般の家計も同じで、特に都会での家賃の比率は大きい。
これも調べまくって有利な物件を探し、さらに値下げ交渉をしましょう。近隣の相場も検索。

いったん契約しても更新時には条件の見直しを求めるのもアリです。
値下げが無理でも更新料無しとか半額とかも頼んでみましょう。

「家賃そのものの値下げは他の賃借人に知られると困る」

大家さんにはこんな事情もあります。
持ち家で無い私が言うのもアレですが、住宅の長期ローンでの購入は慎重に。

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \近代麻雀戦術シリーズ 新刊情報/